ゴールデンウイーク中の4月29日と5月8日・9日の3日間、日野市内の各所を会場に「ひの新選組まつり」が行われる。
同まつりは、市政35周年と新選組の副長で武蔵国多摩郡石田村(現在の日野市石田)で生まれた土方歳三の没後135周年を記念して1998年から行われているもの。今年で13回目。2000年までは「日野市産業まつり」に合わせる形で秋に行っていたが、現在は土方の命日である5月11日に近い、5月の第2土曜・日曜に実施。昨年は2万5,000人を超える人が集まった。
今年は土方の生誕175周年に当たる記念の年。日程を3日間に拡大し、「これまで初日に行っていた『新選組隊士コンテスト』を前倒しして行うことにした」と日野市観光協会の齋藤さん。今月29日に行われる同コンテストでは事前に募集を行い、1次審査を通過した37人が登場。ステージ上での2次審査や台本を基にしたパフォーマンスの披露などを経て、土方や近藤勇、沖田総司などの新選組各組の組長計9人を選出する。会場は高幡不動尊(高幡)五重塔下ホール。開催時間は14時30分~17時。
5月8日・9日は日野市中央公園(神明2)をメーン会場に、模擬店のほか、みこしのパレードや大道芸、ジャグリングなどの催しを開催。8日に、コンテストで選ばれた各組長がパフォーマンスを披露する「隊長お披露目の式」を、9日には市や日野市商工会が歌手の谷口國博さんとともに、昨年5月から1年かけて作ったオリジナルソング「そらに響け!ヒノソング」のお披露目イベントを予定する。
「お祭りの目玉は、やはりパレード」と齋藤さん。「新選組隊士パレード」と銘打った催しは9日に開催。コンテストで選ばれた各組の組長を先頭に、土方の菩提寺でもある高幡不動尊を出発し、新選組が生まれるきっかけとなった日野宿を目指す。参加するのは新選組の羽織を来た隊士など600人を超える。パレードは同寺の境内で行われる「午前の部」と、日野市立第1小学校(日野本町2)を出発地点に日野駅前などを通って中央公園を目指す「午後の部」の2回に分けて行う。開催時間は9時30分~12時、13時15分~15時。
このほか、日野駅で「新選組まつりスタンプラリー」が、日野市市民会館(神明1)で「映画ファン大集合!新選組映画会」が開催されるなど、イベントに合わせ新選組をテーマにしたさまざまな催しが予定されている。