八王子市夢美術館(八王子市八日町8)は6月4日から、少女漫画誌「なかよし」「マーガレット」などの表紙や口絵などで知られる画家・高橋真琴さんの展覧会「高橋真琴の夢とロマン展」を開催する。
高橋さんは1934(昭和9)年生まれ。繊細に描かれた少女絵で知られ、1957(昭和32)年のデビュー以来、少女漫画やイラストを数多く制作。作品は書籍や文房具、衣服、自転車などさまざまなところでも使われた。1987(昭和62)年には千葉県佐倉市に「真琴画廊」を開館。現在でも作品制作を続け、各地で個展を開くなど精力的に活動している。
巡回展となる同展は今年2月に京都で開かれて以来、八王子が2カ所目。「昨年8月ぐらいまでに大枠を決め、展示については今年3月ごろから詰め始めた」と同館学芸員の淺沼さん。作品のほか、「真琴デザイン」の文具、雑貨なども多数展示。初公開となる下書きや資料なども含め約230点を公開する。
会期中にはイベントも実施。今月13日には高橋さんによるサイン会を、会期終了直前の7月2日には、高橋さんが制作秘話を交えながら会場をガイドする「ギャラリートーク」を行う。サイン会は先着100人を対象に14時から開催。ギャラリートークは、はがきによる事前の申し込みが必要。締め切りは今月15日。定員は40人で、希望者多数の場合は抽選を行う。参加費は500円。
開館時間は10時~19時。月曜休館。観覧料は、一般=400円、学生・65歳以上=200円、未就学児は無料。7月4日まで。