音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は6月18日、カセットテープやレコードなどのアナログの音源をCDにできるレコーダー「LP-R450」「LP-R480」を発売する。
2006年9月にターンテーブル付きCDレコーダー「GF-350」を発売して以来、同種の製品を開発し続けている同社。「これまでに何度かモデルチェンジをしながらご紹介している商品」と同社広報課の中村さん。簡単な操作でレコードやカセットテープなどの音源を音楽用CD-Rにダビングできるのが特徴。「レコード愛好家の方々やカセットテープで音源を保存されている方々はまだまだ多く、根強い人気をいただいている」という。
今回発売した2機種では、これらのダビングのほか、スピーカーを内蔵し、カセット・CD・レコードの再生やラジオの受信が可能。ターンテーブルは33回転・45回転・78回転に対応しており、ダビングには、曲間の無音部を利用してCDのトラックを分ける「オートトラック機能」を実装した。同機能ではユーザーが無音部の感度を設定することが可能。曲間に雑音の多いレコードでも、状況に合わせて調整することで、トラック分けを可能にした。
デザイン面では、これまで木製だったターンテーブルのカバーをプラスチックに変更。レコードの回転する様子を実際に見ることができるようにした。「これはレコード愛好家の要望に対応したデザイン変更」。これまでの製品では木目を基調にしたデザインだったが、「LP-R450」ではカラーリングにブラックを追加。インテリアや他のサウンドシステムとの調和も考慮した。「自分の好きな空間、好みのインテリアとのマッチングは不可欠。ブラックの追加は、このテーマに沿っている」。「LP-R450」は家電量販店で、木目調のみの「LP-R480」は百貨店やインテリアショップ、雑貨店などで販売するなど、販路も工夫する。
過去の製品では「レコードを見たこともないお孫さんと一緒にCDへの取り込み作業を楽しんでいると、お客さまに感想を頂戴したこともある」と中村さん。今回もメーンのターゲットは、団塊世代などカセットテープやレコードを扱ってきた中高年層だが、「20~30代の若い世代のアナログ音楽を楽しむ『こだわり・レトロ派』もターゲットとしている」という。
サイズは、横47センチ、縦23センチ、奥行き39センチ。重さは約11キロ。価格はオープンプライス。