音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)の社員らによるサークル「ティアック・ミュージシャンズ・カンパニー」が7月31日、ライブイベント「TMCライブ 2010 夏」を行う。
英裕治社長を筆頭に、バンド経験者や現在でも音楽活動を行っている人が多い同社。音楽制作の現場などでも使われるプロ用オーディオブランド「TASCAM(タスカム)」を抱える同社としては、「ミュージシャンとしての経験や視点を持っている社員が製品開発に携わっていることも強み」と同社広報課の中村さん。
そうした中、同サークルは同社の共済会の一つとして1980年代半ばから活動を開始。当初は90年代にかけて起きたバンドブームの影響を受け、「同好会的な雰囲気でいろんなレベルのメンバーが参加していた」と中村さん。しかし、演奏レベルの向上などもあり、「仲間うちで楽しむライブから、パブリックなライブハウスを使って、よりプロっぽい雰囲気で、演奏する側も聴く側も楽しむためのライブに変わってきた」という。
現在は同社プロフェッショナルオーディオ事業部開発部の中山さんを部長に、社員以外にもOBや友人なども参加するバンドとして約40人のメンバーを抱える。「1つのバンドだけに所属しているメンバーはむしろ少なく、複数のバンドに所属している人が多い」と中村さん。
週末にそれぞれが自主練習を行い、ライブ前にメンバーが集まって音合わせをする形で日々の活動を行い、年に1~2回のペースでライブを行っている。「ライブに出演するバンドメンバーは毎回、満足感でいっぱい」と中村さん。「昼間にライブを行うと、家族、特に子どもたちが普段は見られない、かっこいいパパやママを目の当たりにして親を見直す子もいる」とも。
今回のライブは同社が8年ぶりに新卒採用を再開したことを受けて企画。ロックやジャズ、ボサノバなど、新入社員も交えて4つのバンドがさまざまなジャンルの音楽を披露する。「新人にはバンド経験者や楽器経験者が多く、彼らの参加でバンドの若返りに部長も大いに期待している」と中村さん。
会場は飯田橋のライブハウス「Space With(スペースウィズ)」(千代田区)。開場は18時。入場無料。