八王子駅南口に開業する駅ビル「CELEO（セレオ）八王子」（八王子市旭町1）が11月10日、報道陣に公開された。

駅ビル1階に設けられる保育園「ココファン・ナーサリー 八王子」

　JR東京西駅ビル開発（旭町）が運営する同ビル。駅南口で進む再開発事業と併せて、昨年5月から建設が進められていた。ビルは地上6階・地下2階で、延べ床面積は約1万7,000平方メートル。店舗面積は約8,600平方メートルで、地下1階・2階には約100台分の駐車場を設ける。

　駅とは改札口から続く自由通路を通して接続。再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」（子安町4）とも新設されたペデストリアンデッキ「とちの木デッキ」を通して接続する。名称「CELEO」は中央線を意味する「Central Line」と中央線のイメージカラー「Orange（オレンジ）」から成る造語。キーテナントには家電量販店「ビックカメラ」が出店する。

　 11日の開業に先駆けて、同ビル1階の保育園「ココファン・ナーサリー 八王子」や2階の学童保育「学研キャンパス」などの施設も公開。JRが学童保育を展開するのは今回が初めてとなる。両施設とも学研（品川区）と提携して展開し、学童保育については学研のノウハウを生かして教材を活用するほか、科学実験教室などの展開も予定する。保育園については、既に0歳児の引き受けが定員の 4～5倍の応募があるという。営業は12月1日から。

　同ビルでは環境への配慮を目的に屋上緑化と合わせて、ビル壁面を活用した緑化も実施。「屋上緑化と壁面緑化を同時に行っているのは恐らくJR初」とJR 東日本八王子支社事業部の高田さん。屋上緑化は一般には開放しないが、保育園の園児が利用する「園庭」として活用。「季節を感じる食育の庭」をテーマにブルーベリーやユズ、キンカンなど50種を超える木を植えた。「ウッドデッキや砂場、水飲み場、菜園なども用意した」という。

　「多くの認証保育所には園庭がないこともあって遊ばせる場所に困ることが多く、近くの公園に行くにしても移動の間が危険」と園長の太田さん。「屋上を園庭として使えることはうれしいし、保護者の方の関心も高い」と期待を込める。

　営業時間は、保育園＝月曜～土曜の7時～20時、学童保育＝平日の下校時～19時。キーテナントであるビックカメラの営業時間は10時～21時。