「萌え寺」として知られる松栄山了法寺(八王子市日吉町)で11月20日・21日、「八王子いちょう祭り」に合わせてメード喫茶「お帰りなさいませ了法寺へ☆」が行われる。
同寺は1489年に開山した日蓮宗の寺。「八王子七福神」の一つである新護弁財天を祭る。昨年春にまちおこしを目的にイラストレーターのとろ美さんが描いた「萌え看板」を境内に設置。グッズ展開やコミックマーケットへの参加、痛車製作など「萌え寺」として知られるようになった。
「八王子いちょう祭り」は市内を走る甲州街道「高尾駅前交差点」から「追分交差点」付近までの約4キロに植樹されているイチョウ並木の色付きに合わせて毎年行われているもので、今年で31回目。クラシックカーパレードなどさまざまな催しに昨年は約30万人が参加した。
昨年、祭りに合わせて同寺境内に初めて出店したメード喫茶。20席ほどの客席は常に満席で、国内外から数多くの取材を受けるほど話題を集めた。「昨年のメード喫茶が想像以上に皆さまから支持をいただき、『また来年もぜひ開催してほしい』という要望を多数いただいた」と同寺住職の中里日孝さん。「了法寺としても、皆さまの声に応え、より多くの方々に喜んでいただきたいという思いから今年も開催を決めた」。
今年のテーマは「強制告白メードカフェ」。同寺の弁天さまが縁結びの神様であることにちなんで、告白大会を行う。メードは今回も事前に公募。当日は受け付けの際に好きな人の名前を伝えることで、メードがその思いをお守り袋にも入る木札に書き入れる。「席に着く前にその木札を持ってメードとともに本堂にお参りしていただくという企画」と中里さん。「皆さまの縁結びのお役に立てられれば」。実在の人物だけでなく、キャラクターや物でも構わないという。
店内では、ドリンクとお菓子セットや「お絵描きミルクせんべい」などを提供。「メードとのチェキ撮影」のオプションも用意する。会場では同寺のグッズを販売するほか、本堂内でミニ写経会も開く予定。「お寺にお参りにいらっしゃることで、感謝、愛、喜びといったような豊かな心を感じていただければ」と中里さん。
開催時間は両日ともに11時~16時。
【お詫びと訂正】初出時、イチョウ並木の区間を「多摩御陵入口交差点」までとしておりましたが、「追分交差点」付近までの誤りでした。お詫びして訂正いたします。