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八王子に「舶来茶屋 天正庵」-ソムリエ茶人が開業、書斎型1人用席も

お茶をたてる炉壇と店主の榎本正史さん

お茶をたてる炉壇と店主の榎本正史さん

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 八王子駅南口近くに12月1日、泡盛などの酒や銘茶を扱うカフェ「舶来茶屋 天正庵」(八王子市子安町1、TEL. 042-648-1055)がオープンした。

店内にはゆっくり過ごせる1人用席も

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 八王子出身でソムリエや日本酒利き酒師などの資格を持つ「ソムリエ茶人」榎本正史さんが開いた同店。これまでバーテンダーなどの仕事をする中で、酒とともに茶の魅力にも引かれた。「お酒を飲んだ後のお茶が最高においしい」と榎本さん。「お酒が飲めない人やノンアルコールにこだわりを持っている人もいるので、そのような人でも楽しめるように」と店を立ち上げた。ターゲットは「今までにいろいろ飲んできて価値の分かっている35歳以上」。

 店内は、「リラックスできる空間を追求しよう」と和風の内装の中、ステンドガラスのランプシェードを使うなど大正から昭和の初めにかけての日本をコンセプトにした。「古き良き『八つ墓村』のような世界を意識した」。歴史好きが高じ、ヨーロッパから舶来品が初めて日本に入ってきた安土桃山時代の元号「天正」を店名に使ったという。

 現在の席数は12席だが、これは「テーブルの製造が遅れていて輸入できていない」ため。1月下旬には16席に拡充できる見込み。中でも、書斎型の1人用席は同店の売り。「お酒をじっくりと1人で飲みたい人もいらっしゃる」と榎本さん。壁に向かい合うように2席を用意し、気兼ねなく自由に過ごせるよう配慮した。「中には2時間くらいいらっしゃる人も」。

 メニューも、歴史をテーマにストーリー性を持たせる。客単価はカフェメニューで700円、アルコールメニューで2,500円程度。「古都の白」など三千家の抹茶や中国茶などに加え、「煎茶の主力は釜いりという今の煎茶(せんちゃ)のルーツとなっているもの」と榎本さん。よく出るのは抹茶だという。「夜にカフェとして利用する人が多い。『夜カフェ』の形で捉えられているのかも」。

 焼酎、ウイスキー、ワインなど酒類は70種余り取りそろえる。中でも、榎本さんが長年沖縄に住んでいたこともあり、泡盛については直接蔵元から買い付けるなど力を入れる。「お酒は日本人になじみやすい、おだやかなものを取りそろえている」と榎本さん。「チェイサーには薄め作ったほうじ茶や番茶をおすすめしている。お酒の間のお茶も楽しんでほしい」とも。

 営業時間は14時~24時。日曜定休。

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