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OESF、八王子に「Android Open Lab」開設-日本での活動拠点に

報道向けに公開された「OESF Android Open Lab」。現在はテーブルひとつなく、荷物はこれから持ち込むという

報道向けに公開された「OESF Android Open Lab」。現在はテーブルひとつなく、荷物はこれから持ち込むという

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 Open Embedded Software Foundation(OESF、新宿区)は12月21日、八王子の通信機器メーカー「エイビット」(八王子市南町)が所有するビルに研究開発施設「OESF Android Open Lab」を開設した。

Androidのキャラクター「ドロイド君」も「802(八王子)」バージョンに

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 AndroidはGoogleが携帯情報端末向けに開発したOS。最新バージョンは2.3で、スマートフォンやタブレットPCなどで幅広く採用されている。同団体はこのAndroidを携帯電話以外の端末でも応用することを目的に昨年2月に結成。企業同士の情報共有やプラットフォームの共同開発、技術者の育成などを行っており、現在世界13カ国から100社が参加する。

 今回はOESF、「首都圏情報産業特区・八王子」構想推進協議会(サイバーシルクロード八王子、明神町2)、OESFのメンバーでもあるエイビットのそれぞれが提携。同社が天神町に持つビルをインキュベーション施設として改装したうえで、同ビル3階にOESFが入居。今後OESFが行っていく事業をサイバーシルクロード八王子が連携・支援していく。

 同施設では端末を超えてソフトの互換性の確認を行う「コンパチビリティセンター」や組み込みシステム向けに拡張したAndroidのプラットフォームを開発するプロジェクト「OESF Embedded Master」の日本の開発拠点として稼働させていく予定。

 「単にプログラミングエンジニアだけでなく、音楽やアニメーションなどいろんな才能のある人が必要」とOESF代表理事の三浦雅孝さん。「さまざまな若者たちが集まって、全世界に向けた情報発信や新たな展開などをしていきたい」と意気込む。

 サイバーシルクロード八王子の甲谷勝人会長は「八王子は『織物の街』として知られているが、最近は『ハイテク産業の街』にすっかり様変わりした」と話す。OESFとの連携については、「大変エキサイト」。今後は八王子周辺の大学との産学共同研究やベンチャー支援、人材育成などを推進していく予定。「これは千載一遇のチャンス。八王子から多摩全体の活性化につなげていきたい」。

 「三浦さんとは30年の付き合い。そういうところもあって一緒にやることになった」とエイビットの檜山竹生社長。「八王子には11万人もの学生がいて可能性が非常にある。ハードやソフトを操るだけでなく、デザインや音楽などいろいろな才能が集まる拠点になれれば」とも。

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