JR東日本ウォータービジネス(渋谷区)は1月12日、JR八王子駅に大型タッチパネルディスプレーを搭載した次世代型自動販売機を設置し、営業を始める。
JR東日本の完全子会社で、「acure(アキュア)」のブランドロゴを配した自販機を駅で展開するなどしている同社。現在、次世代型自動販売機の開発を進めており、昨年8月には東京・品川駅で先行展開を実施していた。
現在は同駅のほか東京駅、渋谷駅、池袋駅の各駅でも展開しており、八王子は5例目。同社では八王子での設置を皮切りに3月末までに100台程度、来年3月末までにさらに400台程度展開する方針。
次世代型は同社のほか、屋外広告の一つであるデジタルサイネージを展開するピーディーシー(中央区)、オムロン(京都府京都市)などが開発に参加。タッチパネル機能を持つ47インチの大型ディスプレーのほか、客の年齢や性別などを判定するセンサー、無線通信技術「WiMAX」などを搭載。従来機で備えていた「Suica」のリーダー・ライターに加えて、情報取得などを行えるように「おサイフケータイ」に対応したリーダー・ライターも採用する。
サンプル品の代わりに商品のイメージ画像をディスプレーに表示し、商品は画面をタッチすることで購入する。また、自販機に販売情報を管理する「POS機能」を持たせ、時間帯やその時の気象条件などをサーバーとやり取りすることで「ディスプレーに並ぶ商品に『おすすめ』マークを表示させる」と同社担当者。「お客さまがいらっしゃらない時は、時間帯・気温に合わせた商品イメージを表示し需要を喚起する」機能も搭載した。この機能を活用することで、災害時には緊急対応として飲料の無料提供も実現するという。
八王子駅では同日12時から営業を始める予定。