音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は現在、本社「OTO(音)ラウンジ」で期間限定の企画展「ティアック招き猫展」を開いている。
同展は「猫の日」の2月22日から始めた。「オーディオに関心のある人以外にも興味を持っていただければと猫の日に合わせて企画した」と同社広報部の中村さん。「猫好きの人は多い。弊社に近づいていただくきっかけになれば」
今回は社員13人が作品を提供。それぞれが猫の名前やチャームポイントなど、飼い主としての思い入れとともに写真を提供した。「展示の仕方や内容は作品を見てから決めた」と中村さん。日頃はカタログなどを制作している同社デザイングループのスタッフにも協力を依頼し、猫の写真を使ったCDレーベルなどの展示作品を1週間ほどかけて作り上げた。「カッティングなどすべて手作業で、行くと誰かが作業している状態だった」と振り返る。
会場では白くかたどられた猫のシルエットや猫の写真、グッズとともに同社のiPod向けサウンドシステム「Rhythm Arc(リズム・アーク)」やアメリカンレトロ風コンポ「SL-D920」などの製品も併せて展示する。展示を始めてからは同じビルに入居している保育所の子どもたちが散歩の途中で訪れたこともあったという。社員の間でも評判は上々で、「いつも以上に見に来ていただき、コミュニケーションを広げる場として有効だった」と中村さん。
同ラウンジは一般の人にオーディオに興味を持ってもらおうと昨年12月、クリスマスに合わせて近隣の企業などで働く女性向けに設けたのをきっかけに展開。毎月テーマを変えて同社製品とともに展示やイベントを行っている。
開催時間は9時~17時30分(土曜・日曜・祝日除く)。3月9日まで。