松栄山了法寺(八王子市日吉町)で4月3日、東日本大震災の被災者供養と復興を願う法要が行われる。
同寺は1489年に開山。「八王子七福神」の一つである新護弁財天を祭る日蓮宗の寺で、イラストレーターのとろ美さんが描いた「萌え看板」を境内に設置して以降、「萌え寺」として国内外のメディアで紹介されるようになった。
昨年は4月8日の釈迦(しゃか)の誕生日に合わせて行われる「花祭り」を受け、独自にイベントを企画。「お帰りなさいませ了法寺へ☆Part2 『お釈迦様の誕生会』」と題したイベントを行い、歌手としても活動しているとろ美さんと当日の参加者が一緒になって「HAPPY BIRTHDAY BUDDHA(ハッピー・バースデー・ブッダ)」を歌うなど大きな話題を呼んだ。
今年はこの「花祭り」イベントを自粛。「他寺院も花祭りを中止して、法要・祈願にしているよう」と同寺の企画に関わる八福(元本郷町1)の三井一仁社長。当初は法要と合わせ、とろ美さんによるチャリティーミニライブの開催や、3月に創刊された4コマ漫画雑誌「なのエース」(角川グループパブリッシング)で連載されている「ようこそ了法寺へ」の展示などを行う予定も立てていたが、その後、ライブについては中止を決定。展示についても延期することにし、今回は法要のみを行うことにした。
当日は「災害に遭われた故人を供養し、将来の復興を祈願する」として同寺本堂で法要を開催。11時から。同寺では義援金も受け付けており、日本赤十字社を通して被災地へ寄付する。