サッカーJ2の「東京ヴェルディ」は4月3日、東日本大震災の被災者支援を目的としたイベントを多摩市立陸上競技場（多摩市諏訪）で開催する。

　同クラブはホームタウンである多摩市との間で3月28日、「多摩市立陸上競技場の活用に関する協定」を締結。これまでにも同競技場を利用してきたが、2013年に行われる「東京国体」でサッカーの試合会場となることなどを受け、芝の改善や管理についても市から委託された。「よりホームタウンに根差した活動をしていき、またホームタウンの市民の皆さまにスポーツをより楽しんでいただくことを目的として協定を締結した」と同社クラブプロデュース部の奈良さん。今後は練習試合などで利用していくという。

　今回は協定締結後初めてのイベント。当日はサッカーJ1「ヴァンフォーレ甲府」との練習試合を公開し、45分間の試合を3本行うほか、同クラブコーチによる子どもを対象としたサッカー教室や「多摩センター親善大使」でもあるサンリオのキャラクター・ハローキティによるグリーティングイベントなども行われる。

　東日本大震災を受け、3月19日には選手、監督、スタッフら約40人が参加してチャリティーフェアを開いた同クラブ。「募金、バザー、オークションなどで約250万円が集まった」。選手自ら街頭に立って行う募金活動やチャリティーサイト「JustGiving Japan」を通じての義援金受け付け、クラブハウスや練習場に募金箱を設置するなど、さまざまな活動も行っている。

　今回のイベントでも被災者支援を目的として、バザーや募金活動などを実施。会場で行われるチャリティーオークションでは「選手が実際に使ったシューズやウェアが出品される」と奈良さん。集まった募金は、Jリーグを通じて被災地に届けるという。

　開門は11時、キックオフは13時。入場無料。