学ぶ・知る

ティアック、被災地の臨時災害放送局などに機材を寄贈-プレーヤーやミキサー

機材が導入された亘理臨時災害放送局

機材が導入された亘理臨時災害放送局

  • 0

  • List
  •  

 音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は6月27日、東日本大震災で被災した地域を支援しようと現地の臨時災害放送局などにミキサーなどの機材を寄贈したと発表した。

[広告]

 同社は1953(昭和28)年に誕生した老舗音響機器メーカー。「TEAC」ブランドに加え、高級オーディオブランド「ESOTERIC」や、業務向けブランド「TASCAM」などを展開するほか海外ブランドの製品も取り扱う。

 世界各国で電気通信分野から支援を行うNPO法人「BHNテレコム支援協議会」(台東区)から5月初めに相談を受けたことがきっかけ。同会は震災発生後、仙台市内や三陸沿岸など各地のコミュニティーFM局を視察。「これらは既に最低限の機器で運用を継続していた」と同社広報部の中村さん。炊き出しや給水などの救援情報や道路、店舗の再開情報などを伝える「臨時災害放送局」もスタート。同会でも設立に向けた準備を始めていた。「早速、弊社で提供できそうな機材を見繕い、提供できる製品の情報をお送りした」

 寄贈したのは「TASCAM」ブランドの業務用CDプレーヤー・MDレコーダー「MD-CD1」6台と16チャンネルのミキサー「M-164FX」6台。宮城県亘理町で活動する「亘理臨時災害放送局」などに導入された。「弊社から提案していた機材が現地のニーズと合致したことから、実際に寄贈することになった」と中村さん。機材の選定に当たっては、臨時災害放送局の免許期間が終わった後、コミュニティーFMとして生き残る局のことも考慮したという。

 同社は震災直後の3月18日に社員などから義援金を募って送っていたが、「時間の経過とともにニーズも変化し、いよいよ弊社の得意領域でお役に立てる活動でのご相談を受けた」と中村さん。「わずか12台の寄贈で小さな支援だが、社員の反響も非常に大きく二重にうれしい結果に結びついた」とも。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース