永福稲荷神社(八王子市新町)で9月6日、通称「しょうが祭」と呼ばれる例大祭が開催される。
「しょうが祭」は江戸時代から続く地元の祭り。ショウガは古来から邪気を払う薬味として知られており、そのショウガを神社に奉納したことが祭りが始まったきっかけとされる。同神社は「勝負の神様」としてもあがめられており、例大祭の時のみ「軍配うちわ」が授与ている。
今年も同神社を抱える西町町会が主催となって祭りが開かれる。5日にはひと足早く前夜祭を行い、踊りやカラオケが催される。例大祭当日の6日は19時から境内に設けられたステージで「奉納演芸大会」と称したイベントが行われる予定。今年は鈴々舎馬るこさん、鈴々舎やえ馬さん、二代目林屋木久蔵さんによる落語会や三増れ紋による江戸曲独楽が披露される。神社社務所によると、「神事は朝から行われるが、夕方からの盛り上がりが祭りの本番」だという。
神社の境内や周辺には夜店も出店。昨年は15~16店程度が出店し、その中の2~3店で葉がついたままのショウガを『厄除けしょうが』として販売。無病息災を願う人々が買いに訪れるという。