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純米吟醸酒「高尾の天狗」3月に新酒出荷へ 300ミリリットルサイズも新発売

新酒の出荷が始まる「高尾の天狗」

新酒の出荷が始まる「高尾の天狗」

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 八王子産のコメで造られた純米吟醸酒「高尾の天狗(てんぐ)」の今年の新酒の出荷が3月から始まる。

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 製造・販売するのは舞姫(長野県諏訪市)。「信州舞姫」「翠露(すいろ)」などで知られる同蔵だが、2015年から「高尾の天狗」を生産。酒類・飲料卸の河内屋(西東京支社=八王子市元横山町1)取締役で蔵主も務める西仲鎌司さんらが八王子のまちおこしのため、地元農家とタッグを組み作り上げている。

 昨年6月に高月地区にある契約農園で田植えを行い、9月に稲刈り。それぞれ市民の協力を得て作業が進められ、その後も酒蔵見学ツアーを行うなどして新酒に向け機運を高めていた。

 3月17日には新酒のお披露目会を開催。70人分の席はすぐに埋まったという。「今年も市内だけでの販売だが好評を頂いており、在庫もちょうど新酒お披露目の時期に入れ替わりそう」と西仲さん。

 今回は飲食店向けの一升瓶約3000本、一般向けの720ミリリットル瓶約4500本に加え、21日からは新商品として300ミリリットル瓶も発売。「精米歩合を59%から55%に磨きを増加し、より一層雑味のない、キレのある食中酒を目指す」。出荷量は昨年の1.5倍強になるという。

 来年に向けた作付けは5月ごろから始める方針。「1年目からすると約6倍の計画。3年目の今年は市制100周年。体験活動を強化し、地元産の酒を飲み、地酒造りで街を活性化させ、八王子ブランドとしての認知度を上げる重要な年。資質も八王子のコメの味、日本酒の味であるかを見極め、八王子に愛される味とは何かを考える大事な年になる」と西仲さん。都心部でも八王子の酒としてアピールできるよう「八王子ファーストをとことん突き詰めたい」と意気込む。

 価格は720ミリリットル瓶=1,400円、300ミリリットル瓶=600円(以上税別)。市内酒店などで販売する。

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