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【八王子ビートレインズ特集】バスケットカウント Vol.3

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 2018年シーズンからB2リーグに参戦している「東京八王子ビートレインズ」。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回はその第3弾。

 11月は全試合敗戦、けがによる選手の戦線離脱も相次ぐなど苦境が続くビートレインズ。12月7日・8日に行われたシーズン第11節「アースフレンズ東京Z」戦も、7日=75対88、8日=74対83と連敗し、開幕から3勝18敗とリーグ単独最下位を維持する結果となった。今月12日に行われるシーズン第12節「信州ブレイブウォリアーズ」戦で、この苦境を脱せるかどうか。その去就に注目が集まる。

 ここから試合開催を前に次節の見どころを、八王子ビートレンズ広報の望月舞子さんと共に伝える。

 

第12節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子

−信州ブレイブウォリアーズとは、10月のアウェイ戦以来の対戦です。信州はどのようなチームでしょうか?
望月 「今シーズンの信州は能力の高い選手がそろっています。また、ベテランと若手が融合し、バランスの良いチームだと思います。その辺りは八王子と似たようなスタイルかもしれません」

−今節のポイントは?
望月 「インサイドだけに頼らず外からも果敢に攻撃してくる信州をリズムに乗せないようにしなければなりません。序盤からチームディフェンスで我慢し、いかにトレインズらしいバスケットができるかがポイントです」

−当日は「クリスマスデー」ということですが、どのようなイベントを行うのでしょうか?
望月 「チアリーダー『Raily's』はクリスマスコスチュームで皆さまをお出迎えします。また、ハーフタイムにも、スペシャルクリスマスパフォーマンスを披露いたします。来場者の皆さんには、クリスマスポストカードをプレゼントするほか、試合終了後には『トレンチーサンタ』から、1月15日の試合の観戦チケットをプレゼントする企画もございます」

−今節への意気込みやファンの皆さんへのメッセージをお願いいたします。
望月 「選手の補強も順調に進み、けがでベンチから外れていた選手たちも復帰となります。元NBAプレーヤーで背番号23番のクリーアンソニー・アーリー選手のプレーも圧巻です。また、背番号9番・岡田優選手は個人通算7000得点という歴史的瞬間を達成したばかり。ここからのトレインズにご注目ください」

−ありがとうございました。

12月12日(水)19時 TIPOFF
会場=エスフォルタアリーナ八王子(メイン)
VS 信州ブレイブウォリアーズ

 

Pick up Player|#0 浅野崇史

 毎回、同チームの選手1人に迫り紹介する「Pick up Player(ピックアップ・プレーヤー)」。今回は背番号0・浅野崇史選手に迫る。

 今年で33歳になる浅野崇史。大学卒業後は埼玉ブロンコスでプレーし、京都ハンナリーズ、デイトリックつくば(現在の茨城ロボッツ)でプレーしてきた。小さい頃からプロバスケットボール選手になりたいと思い、やっとかなえた夢。「バスケットボールを仕事にできる、生活ができる」。そうバスケットボール選手としての自信もついてきた28歳の時に結婚。一家の大黒柱として家族を支えていく、そんな新たな決意をした時だった。

 2014−2015シーズン中に当時所属していたチームが経営難に陥る。浅野はチームを退団せざるを得なかった。他の退団選手は移籍先を探す中、浅野は「就職」という道を選ぶ。つまり引退だ。当時をこう振り返る。「バスケットへの未練といったことは言っていられなかった。当時は結婚もして家を購入していたし、バスケットがしたいという気持ちより働かなくちゃという思いしかなかった」。そこから2年、解体業の現場監督として働いた。多い時は30人をまとめることもあったという。「ゼネコンと職人さんの間に入って仲を取り持つというか、調整する仕事がとても大変だったのを覚えている」と浅野。このまま一般企業で働いていくものだと思っていた。しかし再び転機が訪れる。2016年、浅野が30歳の時に八王子ビートレインズからオファーがあり、再びコートに立つことを決意した。なぜオファーを受けたのか聞いてみた。「やっぱり未練はあったのかな。仕事しなきゃいけないとか家庭とか言っていたけど、正当化させていただけで内心は体も動くし、バスケットがしたいと思っていたんだと思う」

 八王子に来て3シーズン目、33歳になった浅野。「自分が何歳までプレーするかは考えていないけど、チームの力になれるまでは現役でいたい。チームに貢献できなくなったときは、潮時なのかな」。さまざまな経験を積んだベテランは、今日もチームのため、家族のため、そして幼い時の自分のように夢に向かって生きる子どもたちのために今日も走り続ける。

写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS

【東京八王子ビートレインズ】

2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。今シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグで戦っている。

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