2019年シーズンはB3リーグで戦う「東京八王子ビートレインズ」。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回はその第14弾。
エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で10月25日・26日に行われたシーズン第6節「東京サンレーヴス」戦を2連勝で終えたビートレインズ。アウェー戦となったシーズン第7節「金沢武士団」も2連勝で終え、ここまで6連勝、シーズン開始からは8勝4敗の戦績となっている。
今月9日・10日には、エスフォルタアリーナ八王子でシーズン第8節「アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城」戦が行われる。そこで今節の見どころを、チームを率いるTHTマネジメント(八王子市子安町3)広報の望月さんとともに伝える。
第8節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子
−ここまで8勝4敗で来ています。前節の金沢戦を振り返り、チームの状態は?
望月 「徐々にチームがフィットしてきています。徹底したディフェンスと豊富な攻撃パターンがチームを勝利へ導いていると感じています」
−今節のアイシンAW戦について、対戦相手をどう分析していますか?
望月 「アイシンAWは在籍年数の長い選手が多く所属しており、チームとしての完成度も高いクラブです。企業チームとは言え、実力では申し分ないチームに食らいついていきたいです。また、背番号18・ニヨキゼラ・イーヴェ選手にとっては古巣との戦いです。イーヴェ選手の活躍にも注目してください」
−9日が「119番の日」ということで企画を用意しているそうですね。
望月 「八王子消防署の協力の下、消防車や赤バイが登場します。AED講習ブースも設置しますので、この機会に人命救助や防災について再度意識を高めていただきたいと思います。ハーフタイムにはトレンチーとのコラボパフォーマンスも披露しますので、お楽しみに」
−ブースターの皆さまに向け、メッセージをお願いします。
望月 「いつもたくさんの応援をありがとうございます。チームは6連勝と波に乗っていますが、しっかりとホームで勝利するためには皆さんの声援が必要です。ぜひ会場で熱い応援をお願いします」
−ありがとうございました。
毎回、同チームの選手1人に迫り紹介する「Pick up Player(ピックアップ・プレーヤー)」。今回は背番号3・亀崎光博に迫る。
B2昇格を決めた2017-18シーズン、横浜アリーナで亀崎光博は達成感と自信に満ちあふれていた。「一番いい一年と言ってもいいくらいのシーズンだった。それだけに昨シーズンは本当に苦しくて悔しいシーズンだった」
東京サンレーヴスから意を決して移籍し3年。亀崎は今年で33歳を迎えた。今シーズンはコーチが変わり、ガラッとチームのシステムが変わった。「自分の特徴でもある『走って点を決めていく』というスタイルを出していくには、まずはディフェンスからだと思う。まだまだ自分に求められていること、できることはたくさんあるので、今シーズンは新たな自分にも挑戦していきたい」と亀崎選手。
4月からは亀崎家の長男が八王子市内の小学校に入学。トレインズの活動の一環である学校でのバスケット指導で訪れたことのある学校だった。遠征の前日には授業参観にも行ったという。「授業参観では副校長先生が僕にあいさつをしに来てくれた。先生たちも応援してくれているし、クラスの子たちも『亀崎選手~!』と応援してくれる。息子は恥ずかしがっていたけどね」とうれしそうに話す。次男、三男の保育園の先生や近所の方も声を掛けてくれるようになり、私生活の中から地元の人の声援をより身近に感じることができたという。その分、トレインズの選手として八王子をもっと元気に、バスケットを通じて地域に貢献したいという感情がより一層強くなった。B2昇格への道。それは2シーズン前とは全く違う、たくさんの人の思いを乗せ、亀崎選手は今日も走り続ける。
写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS
【東京八王子ビートレインズ】
2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。2018年シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグに参戦していたが、昇格からわずか1年でB3に降格。2019年シーズンは再びB3リーグで戦う。