八王子市郷土資料館(八王子市上野町)で9月2日から、特別展「オリンピックがやってきた!-市民が支えた熱き日々」が開かれている。
1964年10月10日から15日間の日程で行われた東京オリンピックでは、八王子に自転車競技の会場が設けられ、これに合わせて道路整備をはじめとする街並みの整備が急速に進められていった。しかし、「すでにオリンピックの開催から44年が経過し、当時のことを知らない世代も増えてきた」と同館の斉藤さん。
同館では、常設展でも数点のオリンピックにまつわる展示があるが、今回の特別展では計170点もの当時の品を展示している。ロードレース用の自転車や当時の聖火ランナーが着用したTシャツ、競技会場への入場券などのほかにも、当時、八王子に設けられた自転車競技の選手村で外国人選手へと贈られた八王子絹織物による「陣羽織」や、1972年のミュンヘンオリンピックを最後に正式種目から外されてしまっているタンデムスプリント用の「2人乗りのロードレーサー」なども展示。これらは「展示の目玉」(斉藤さん)だという。
併せて、当時の八王子市民が製作した記録映画「オリンピックの記録(私たちの八王子)」を9月20日・28日、10月18日・26日の計4回、同館集会室で上映する。各回とも定員は20人ほど。
斉藤さんは「今年は北京オリンピックが開かれ、大変な盛り上がりを見せたことからいい機会」と同展へ期待を寄せている。
会場は同館1階の特別展示室。開催時間は9時~17時。期間中、毎週月曜と9月16・24日、10月14日、11月4日は休館。同展は11月12日まで。