東京造形大学（八王子市宇津貫町）は9月20日・21日、学生自主制作展「Creative Spiral（クリエーティブ・スパイラル）」を開催する。主催は同大学学生自治会とCS実行委員会。

　同大学ではこれまで学園祭「Creative Spiral Festival」（通称＝CS祭）を実施していたが、マナーの問題などを理由に昨年は開催が中止されていた。しかし、今年4月から同大学の学生有志が中心となってイベントの再開を計画。大学側との折衝の末、今年6月、学生自主制作展「Creative Spiral」としての復活が決まった。学生自治会長の福原さんは「CS祭から祭の文字が取れたのは、お祭のように騒ぎ楽しむことよりも、美大生として多くの人にもっと作品に触れてもらいたい」からだと語る。

　今回のテーマは「文明開花」。展示では同大学に在籍する個人、団体を含めて100グループが彫刻や絵画、デザイン、映像作品などを展示する。「出展場所や方法を工夫することで、学生が1人でも出展しやすくした」とCS実行委員会ディレクターの行田さん。「展示そのものや、展示空間なども『文明開花』というテーマに合わせて統一感を持たせた」という。イベントとして、学生によるファッションショーも予定している。

　模擬店の出店はなく、アルコール類の持ち込みも禁止になっているが、一方、フードコートではテーマに合わせた空間演出を行うなどの趣向を凝らす。フードコートではイベントテーマ「文明開花」の「花」にちなんだクッキーなどを提供する予定。また、カフェテリアに設けられるステージでは学生によるバンド演奏のほか、ゾンビーズ、浅草ジンタといったバンドがライブを行う予定。

　行田さんは「美大ならではの展示をぜひ見てほしい」と話す。

　開催時間は両日10時～18時。イベント開催に合わせて同大学付属美術館ZOKEIギャラリーで「大学院・研究成果中間発表展」も開催される。