京王プラザホテル八王子(八王子市旭町)で6月23日、中央大学(東中野)とJCNテレメディア(旭町)が共同制作する教養番組「知の回廊」の特別講演会「多摩の自然災害 その2」が行われる。
「知の回廊」は、同大の教員や学生が取り組んでいる課題、話題について毎回テーマを決めて紹介するもので、2001年4月にスタート。八王子市、多摩市、日野市など大学の近隣地域を中心に全国20局以上のケーブルテレビ局で放送。過去の一部の番組については、ユーチューブやアップル社の教育向けコンテンツ配信サービス「iTunes U」で視聴できる。
今回は同番組の第1回「多摩の自然災害」を監修した同大総合政策学部の平野廣和教授が講師。構造工学や耐風、耐震工学を専門とする平野さんが東日本大震災や近年、首都圏で発生した自然災害の事例などを踏まえて、多摩地域で起こり得る災害とその対策について考える。
番組では地震や津波などをテーマに災害への対策方法などについて取り上げた。放送から11年が経過し、「あの時取り上げたことが東日本大震災として起こってしまった」と同大広報室広報副課長の五十嵐さん。「その時のサブタイトルは『災害は忘れた頃にやってくる』だった。10年たって、もう一度きっちりと検証していこうということになった」と話す。
地震や津波などに加え、5月6日に茨城県や栃木県の各地に大きな被害を与えたことで話題となった竜巻にもフォーカスを当てる。「アメリカのようなところで見られることが今回、日本で起きた」と五十嵐さん。「今後もどんどん起こる可能性がある」としてテーマの一つに加えることにしたという。
参加にはファクス、メールによる事前の申し込みが必要。参加申込書は、「知の回廊」ホームページからダウンロードできる。定員は150人(申し込み多数の場合抽選)。締め切りは今月13日。
イベント開催時間は13時30分~15時30分。無料。