八王子に牧場を持つ磯沼ミルクファーム（八王子市小比企町）は10月25日、八王子北口の駅ビル「CELEO（セレオ）八王子 北館」（旭町）のグランドオープンに合わせ、乳製品専門店「磯沼牧場」をオープンする。

1日20個限定の新商品も

　京王線・山田駅から徒歩5分の場所に約2ヘクタールの牧場を持つ同社。これまでプライベート牛乳「みるくの黄金率」をはじめとした、さまざまなオリジナル乳製品を開発。通販サイトや物産展などで販売するほか、牧場でさまざまな体験教室や勉強会なども開き、ランチパーティーなどイベントの会場としても利用されている。

　今回は新業態として同館1階に出店。自社商品の販売のほか、6席のカウンターなどイートインスペースも設け、ヨーグルトやチーズ、アイスクリームなどはその場で味わうことができるようにする。「これまで食べてもらう機会はなかなかなかった」と同社の磯沼正徳さん。「このようなきっかけがあれば、より親しんでもらえるのでは」と期待を込める。オープン以降はこのスペースを活用して、さまざまな講座なども開いていきたいという。

　出店に合わせ、八王子の洋菓子店「バーゼル」（高倉町）とコラボした新商品を投入。「（バーゼルの）社長はすごく熱心で、いろいろなことに挑戦している」と磯沼さん。「うちの牛乳を生かして、さらに新しいものができると良いということで始まった」。できあがった「みるくの黄金律フロマージュ」（1,800円）は牛乳を生かしたベークドチーズケーキ。「作るのが大変。どこまでできるか分からない」と1日20個限定で販売を始めることにした。このほか、「プリンはフランスなどでは大きく作ってみんなで食べるもの」と今回のオープンに合わせて、大きな器で作った生プリンなども投入。「手間暇掛け過ぎだが、その分おいしくなっている」と売り込む。

　「牛は丁寧に飼っているのでミルクはおいしくできる」と磯沼さん。「こだわりのものからリーズナブルなものまで開発し、贈り物やお祝い事にも使っていただけるものを作っている」としたうえで、「この場所をコミュニティーカフェのようなものにして、お客さんの意見も取り入れるような双方向の場にしたい」とグランドオープンを前に力を入れる。

　営業時間は10時～21時。