八王子駅近くの空きテナントがイノシシに襲われる「珍事件」が起きたことを11月2日、八王子で不動産業を展開するタイズホーム(八王子市明神町4)がブログに掲載し、ネットで話題を呼んでいる。
イノシシに襲われたのは、八王子駅から徒歩8分の距離にある国道20号(甲州街道)に面した空きテナント。「八王子珍事件」と名付けられた記事では、イノシシがガラスを破って侵入した様子を写真で紹介。「窓ガラスをぶち破り中に入り、店内を走り回り、また窓ガラスをぶち破いて外に出たよう」としたうえで、「黄色の外観でひときわ目立つからイノシシも思わず飛び込んでみたくなってしまったのかも」とまとめている。
今回の事件について、「八王子駅前でのイノシシ騒動はめったにない」と同社社長の鈴木卓さん。警察にもイノシシの目撃情報が寄せられたほか、侵入された店内には毛や血痕などが残されていたことから、「警察もイノシシに間違いないと判断した」という。鈴木さんによると、イノシシによる被害を受けたのは同所だけだという。
「近所の80歳を超えたおばあさんも、『私の知る限りでこんな事はない』とびっくりしているほど」と鈴木さん。八王子経済新聞編集部のツイッターで紹介したところ、40回以上リツイートされたほか、「まじか」「八王子にイノシシいるんだ」など数多くのコメントも寄せられた。
ブログではこの事件を逆手に取り、「イノシシも来店するくらいツイてる物件」とこのテナントを推している。「ホームページのアクセス状況も今日は普段より増えている」と鈴木さん。「電話での問い合わせもあり、今日案内させていただいた方も」と意外なイノシシ効果が現れているという。