見る・遊ぶ

立教大学生、「多摩ニュータウン」テーマに企画展-参加型ブロックアートも

航空写真の上に好きな建築物を置いていくブロックアートの様子

航空写真の上に好きな建築物を置いていくブロックアートの様子

  • 0

  • List
  •  

 多摩市の複合文化施設・パルテノン多摩(多摩市落合)で2月8日、立教大学の学生によるアート集団「beArt(ビー・アート)」の作品展「beArt展~POPCORN KIDSの”想造”力~」が始まった。会場は同館2階市民ギャラリー。

団地内の小公園の姿も

[広告]

 多摩ニュータウンを素材に、子どもたちの姿を映した映像作品や写真からポップコーンが飛び出す姿を描いたモザイクアートなど、さまざまな作品を展示する同展。昨年4月、同大社会学部加藤ゼミを中心に発足した同グループが企画・運営する。

 同ゼミではこれまで、多摩ニュータウンに関する研究を展開。団地で暮らす子どもたちへの調査を進める中で、大人でも心躍るような多摩ニュータウンの姿を描き出そうと作品展へのアイデアが生まれたという。

 「私たちが行ったフィールド調査で浮かび上がってきたのは、難点がない無難な街だからこそ、元気いっぱいに遊んでいる子どもたちの姿」とメンバーの平本さん。「子どもたちは豊かな想像力を生かして、公園内のオブジェに楽しく愉快なあだ名を付けたり、砂場に行けばその砂で立派なピラミッドを作る」。そんな子どもたちの姿がフライパンの上ではじけるポップコーンのようだったことから、「POPCORN KIDS」と命名し、作品作りの大きな軸とした。

 授業や就職活動の合間を縫って、昨年8月ごろから準備を進めてきた同グループ。目玉はブロックアートで、来場者自ら巨大な航空写真の上にブロックで組み立てた建築物などを置いていくものとなっている。「建物を再現するもよし、建物に手を加えるもよし、なんなら完全に新しく物を作ってしまうのもよし」と平本さん。「この展示のタイトルにもある『想造力』を100%体現した」とも。このほかにも、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の子どもたちを支援しようとチャリティー企画なども展開する。

 子どもたちのイメージだけでなく、「実際に作品を見ていただいた方々に多摩ニュータウンってこんなに楽しいところだったんだと、わくわくしてもらえるようなものにすることを常に念頭に置いて作業してきた」と平本さん。今回の作品展について、「きっと皆さんのご期待を裏切らない時間と空間を提供できる」と意気込む。

 開催時間は10時~18時。無料。今月15日まで。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース