八王子駅北口を出発地点に市内を走り抜ける「スーパーアルプス 全関東八王子夢街道駅伝競走大会」が2月10日、開催された。
参加人数の多さから「出場者数関東一の駅伝」とも言われる同駅伝。1951(昭和26)年から毎年2月に開催されており、今年で63回目。八王子駅前から東京都立南多摩高校(八王子市明神町4)の区間で行われ、総距離は約20キロ。1部=一般男子、2部=大学男子、3部=高校男子、4部=市内中学男子、5部=一般女子、6部=高校女子、7部=市内中学女子の7つの部門でタイムを競う。
今年は過去最大の489チームがエントリー。200チームを超えた1部では、京王電鉄の社員によるグループ「KEIO特急京王八王子行」「KEIO準特急高尾山口行」や市内に事業所を展開するオリンパスの陸上部、市内のケーブルテレビ局「JCNテレメディア」などが参戦。市役所、消防署などの行政職員によるチームも肩を並べるなど激しい戦いとなった。
昨年に続き、東日本大震災の被災地支援もテーマに据え、市内のロータリークラブが共同で、福島県から4部にいわき市立草野中学校、7部にいわき市立泉中学校の選手をそれぞれ招待。泉中学校のチームは14.9キロの距離を56分57秒で走って部門優勝に輝いたほか、草野中学校のチームも50分32秒で走り、部門2位の記録を残した。
各部門の優勝は、1部=くがやまん、2部=城西大学D、3部=東海大山形高校A、4部=八王子3中陸上競技部、5部=東京学芸大学、6部=都立上水高校A、7部=いわき市立泉中学校。閉会式が行われた都立南多摩高校では、式典を前に八王子市商店街連合会の「はちプリくん」、市内の女性経営者が集まる「シルクレイズ」が手掛けた「松姫マッピー」、市観光課による「はっちお~じ」の3体のゆるキャラが国体のキャラクター「ゆりーと」とともに登場。都立南多摩中等教育学校(明神町4)太鼓部による演奏や創価大学(丹木町)のチアリーディング部「PANTHERS(パンサーズ)」なども会場を盛り上げた。
大会実行委員長の石森孝志市長は「伝統ある駅伝大会が一つ歴史を重ねた」とあいさつ。「今回もハイレベルの戦いとなった。しっかりとした走りが沿道の皆さんにも勇気を与えたのでは。来年もできるだけ大会に出てほしい」と呼び掛けた。