西八王子駅北口周辺の商店で4月1日から、地元の店を紹介する手書きの地図「西八春散歩地図」が配布されている。
同地図は「西八もりあげ隊」が企画・発行。同会は西八王子駅周辺の商店が商店街の枠を越えて活動を行おうと結成されたもので、地図を制作するのは昨春以来、2回目となる。「昨年は東日本大震災から1年後で、まだ雰囲気が落ち込んでいたので、街を盛り上げようと思って企画した」と同会の代表で文具の大洋(千人町4)の鈴木さん。今年は客からの「またやらないのか」といった期待の声なども踏まえて、新たにゼロから地図を作り上げた。
地図は手描きで、商店の紹介に加え、「萌(も)え寺」として有名になった松栄山了法寺(日吉町)など近隣の名所もコメント付きで紹介。季節に合わせてサクラ色の紙を使用し、「I Love Nishi hachi」などのコメントを入れるなど遊びも随所に見られる。今月末までは地図と連動してスタンプラリーも開催。文具の大洋をはじめ、生花店のアモーレフィオーレ(千人町2)、ネパールカレー店「奈央屋(なおや)」(千人町3)など参加する44店の中からスタンプを5個集めると、グッズの進呈や10%割引など各店独自のサービスを1つ受けることができる。
今年は昨年の反省も生かして、店に番号を振って地図を分かりやすくしたほか、持ち歩きの際、6つ折りにしてもデザイン性が損なわれないようにするなどの工夫も盛り込んだという。しかし、「あくまでも有志の企画。できる範囲でやっている」と鈴木さん。開始から2週間がたち、店によっては既に地図がなくなったところもあるが、「増刷はしないで、ほかのお店から少し分けてもらったりしている」と笑う。
昼休みには自ら地図を片手に店を巡っているという鈴木さん。既に10店舗以上を訪れ、「行ったことがないお店もあって面白い」と話す。ちょうど新生活に入る時期ということもあり、「春に移り住んできた人にも利用していただきたい」とも。
地図は参加店に加え、イベント交流スペース「マニeカフェ」(中町)でも配布。配布数は3000枚。