八王子市は10月15日、今年5月に実施した「市政世論調査」の結果を公表した。
同調査は毎年実施。今年の調査は5月9日~23日、市内全域を対象に調査用紙を郵送し、回収する方法で行われた。調査の対象となったのは無作為に抽出された市内在住の20歳以上の男女計3,000人。市への定住意向や生活環境、市政への要望などのほかに、八王子についての情報の入手方法など、意識調査なども含まれた。回答数は1,801件で、回答率は60%だった。
公表された調査結果によると、回答者の多くは65歳以上で、全体の約30%にも達した。市内での居住年数も「20年以上」が46.2%と最も多く、職業についても会社勤務(25.3%)などに続いて、主婦・主夫(20.8%)、無職(18.5%)が続く形となった。
定住意向については、「八王子市に住み続けたい」と答えた人が約9割で、昨年の調査よりも3.1ポイント増加。逆に、市外に移りたいと答えた人の割合は3.4ポイント減少した。住み続けたい理由については、「緑が多く自然に恵まれている」と答えた人が60.7%と大半を占め、「交通の便がよい」(29.5%)、「買い物に便利」(23.9%)などの項目を圧倒した。
これに関連するように、「景色や風景、街並みに関心がある」と答えた人の割合は9割を超え、八王子らしさを感じる景観として守りたいものには「高尾山・陣馬山などの市街地から望む山並み」に6割近い回答が集まった。
市政への要望については、力を入れてほしい施策として「高齢者福祉」(31.9%)、「保健医療」(29.9%)、「財政の健全化」(26.5%)などが挙げられ、昨年と同様の傾向となった。
このほか、広報の入手方法などと併せてインターネットの利用状況なども調査。利用したいインターネットサービスとして、八王子市域の地域情報を総合的に発信する「地域ポータルサイト」と答えた人の割合が約3割となった。内訳で見ると、20歳代=46.5%、30歳代=38.9%、40歳代=43.1%と、地域ポータルサイトの存在が求められている結果となった。
調査結果は市のホームページで見ることができるほか、市内4つの図書館と北野分室、市役所5階市政資料室で閲覧することができる。