八王子経済新聞の2013年上半期PV（ページビュー）ランキング1位は、コンビニに中華丼が大量に届いたため、地元の有志がツイッターなどで購入を呼び掛け、完売させた「珍事」を伝える記事だった。

「ファンモン」解散で八王子を「聖地巡礼」するファンの姿

　1月1日～6月30日の間に配信した記事、計126本を集計した。1位の事件は、3月にサンクス八王子散田町三丁目店（八王子市散田町3）で起こったもの。同店が260個もの中華丼を発注し、通常の半額で販売していることをツイッターで紹介したことがきっかけとなり、店に出掛け中華丼をまとめ買いする人も現れるなど大きな話題となった。同記事は約300件のリツイート、800件の「いいね！」を得るなど多くの人に読まれた。

　2位には八王子出身のヒップホップグループ「ファンキーモンキーベイビーズ」の解散を受け、地元である八王子を訪れるファンが増えていることを伝える記事がランクイン。同記事は特に「ファンモン」ファンらに読まれ、「ファンモンは誇り」などツイートなどでさまざまな感想も寄せられた。3位には、6月22日に営業を始めた「高尾山ビアマウント」に関する記事が登場。いずれも掲載から1カ月という短期間でランキング入りを果たした。

　上位10位は以下の通り。（カッコ内は掲載日）

1. 中華丼、大量誤発注もツイッターの力で完売－八王子のコンビニで（3/6）
2. 「ファンモン」解散で地元・八王子「聖地巡礼」－ファンの姿続々（6/3）
3. 「高尾山ビアマウント」今年も営業開始へ－例年より2週間早くオープン（6/11）
4. 日清食品HD、八王子に研究開発拠点－外観はインスタントラーメンに着想（1/29）
5. 八王子市、圏央道・八王子西ICのフル化へ独自案－スマート方式で2015年の供用目指す（6/4）

6. 八王子から「はっちお～じ」「松姫マッピー」－新たなゆるキャラ続々（1/7）
7. 「京王れーるランド」今秋に新施設へ－引退車両の展示スペースも（1/4）
8. 「八王子インター北地区」区画整理へ－事業組合に設立認可（1/23）
9. 「新滝山街道」が全線開通－地元町会の山車やみこしも通り初め （3/18）
10. ティアック、米・ギブソンと資本業務提携－東証1部の上場は維持（3/30）

　4位には八王子市戸吹町に研究所を新設する日清食品ホールディングス（新宿区）の記事が登場。壁面を麺に見立て、麺を切る「切刃」をイメージさせるデザインにするなど、そのユニークな外観も話題を呼んだ。5位、8位、9位には広域八王子圏で進む、さまざまな土地開発に関わる話題がランクインし、読者の関心の高さを感じさせた。

　このほか、6位には八王子から生まれたゆるキャラの記事が、7位には今秋、引退車両の展示施設などを設けた新施設に機能を移転する鉄道をテーマとしたアミューズメント施設「京王れーるランド」（日野市程久保3）を紹介する記事が登場するなど、上半期は幅広いジャンルの話題に読者の注目が集まった。