八王子に牧場を持つ磯沼ミルクファーム(八王子市小比企町)が9月5日、地元警察からの協力要請を受け、ウコッケイ9羽を保護したことがネット上で話題を呼んでいる。
全身が白く柔らかな羽毛で覆われ、特に卵には高値が付くことで知られるウコッケイ。今週はじめ道路際の植え込みに放置されていたところを警察が保護。感染症の問題などがあり養鶏場では引き受けられなかったほか、学校も衛生面などの面から難しいことから、「引き取り手が見つからないと保健所で処分される運命だった」と同社の磯沼正徳さんは話す。
京王線・山田駅から徒歩5分の場所に約2ヘクタールの牧場を持つ同社。「牧場には小さい鳥小屋もあったし、チャボを放し飼いにして虫退治の仕事をさせていた」と今回、9羽全てを牧場で育てることを決めた。磯沼さんはその後、フェイスブックでこのエピソードを紹介。一気にネット上で話題となり、200人以上からの「いいね!」のほか、「そんなことあるんだ」など、さまざまなコメントが集まったという。
警察の地下駐車場での引き渡しからはや1日。磯沼さんは「理想的にはウコッケイを放し飼いにして、ミミズや虫を食べさせ、健康卵を産ませたい」と夢を膨らませる。
同社は牧場のほか、八王子北口の駅ビル「CELEO(セレオ)八王子 北館」(旭町)に乳製品専門店「磯沼牧場」も出店。プライベート牛乳「みるくの黄金率」をはじめとした、さまざまなオリジナル乳製品も開発なども行っている。同店の営業時間は10時~21時。