京王電鉄が運営する鉄道をテーマとしたアミューズメント施設「京王れーるランド」(日野市程久保3)が10月10日、オープンする。
大型運転体験シミュレーターでは、150インチのディスプレーで運転の模様を表現
同社の電車・ 路線バス開業100周年記念事業の一つとして、これまで新施設への機能移転が進められてきた同施設。鉄道事業をPRする目的で2000年に開業し、8月に営業を終了した旧「京王れーるランド」を引き継ぐもの。オープンを前に今月3日、報道機関を対象とした内覧会が行われた。
引退車両「2400形」「2010系」「5000系」「3000系」「6000系」の実車を並べた車両展示場に加え、車掌体験ができるコーナーや「6000系」の実車のカットボディーを使った大型運転体験シミュレーター、鉄道設備をイメージしたアスレチックコーナー「アスれーるチック」などが設けられた2階建ての屋内施設で構成。駅に設けられているものと同じタイプの券売機で入館券を購入し、入り口には自動改札機を設けるなど入場段階から工夫を凝らした。
新施設について、「鉄道部門が一体となって取り組んだ」と鉄道営業部営業企画課長の加野さん。2階「コレクションギャラリー」には、「京王電鉄社員からの挑戦状!!」と題したクイズコーナーを設けるなど、「社員のアイデアを生かした」と話す。「館内は京王の電車尽くし。鉄道会社ならではの工夫をちりばめた」とも。
オープン当日の今月10日は、7時から多摩動物公園駅で記念入場券を発売するほか、9時15分からはオープニングイベントを開催。10日・11日には高幡不動駅を9時~16時30分に出発する「TAMA ZOOトレイン」で、12日~14日は新宿駅8時51分発の「急行多摩動物園駅行」で、それぞれ開業をPRするヘッドマークを取り付けた車両も運行。12日~14日には多摩動物公園駅でヘッドマークを取り付けた車両の撮影会も開く。撮影会の開催時間は各日11時30分~13時。
オープンに合わせオリジナルグッズも展開。「京王電鉄7000系 ジグソーパズル入り電車缶」(800円)や京王帝都電鉄時代の社紋が浮き上がる「京王電鉄 浮絵傘」(1,000円)などを投入するほか、同施設で展示している「2400形」をモデルとした模型「鉄道コレクション 京王帝都電鉄2400形」(1,100円)を1万個限定で販売する。発売はいずれも今月10日。
営業時間は9時30分~17時30分。水曜定休。入場料は3歳以上1日250円。