八王子自動車教習所(日野市旭が丘1)は10月31日、破産手続き開始の申請を東京地方裁判所に行い、自動車教習の事業を停止した。これを受けて、現在同校に通う教習生の受け入れについて、八王子市内の自動車教習所がどのように対応するか聞いた。
八王子中央自動車学校(八王子市北野町)の広報担当者は、同校からの転校希望者に対して、「あくまで普通の転校扱いとして受け入れる」と回答。特別な待遇はせず、「決められた人数の枠の中でだけ受け入れる」と回答する。また、入学金や教習料などを含めた救済策については、「いろいろな話がある」としながらも、東京都内の公認教習所を統括する東京指定自動車教習所協会(新宿区)の「決定に従う」と述べるに留まり、「独自の救済策は一切行わない」と明言した。広報担当者は「コメントすることは特にない」という。
飛鳥ドライビングカレッジ(左入町)の広報担当者は「突然のことで、現時点ではまだ何も決まっていない」としたうえで、「監督官庁や協会などの決定を踏まえた上で、現在通われているお客様の迷惑のかからない範囲で対応していきたい」と回答。独自の救済策を立てるかどうかについても、今後判断していくという。「現時点ではまだ暗中模索」(同)。
また、担当者は同校の突然の閉校について、「異例中の異例」と話す。「現在の在校生を卒業させて、その上で、というのが普通。このようなことはここ数十年聞いたことがない」(同)。すでに同校からの転校についての相談が寄せられているといい、「大きな人数を受け入れるだけのキャパシティーはない。どうすればいいのか」と対応に苦慮していることも明らかにした。今後、対応についてはホームページなどを通じて広報していくという。
東京指定自動車教習所協会はこの件に関する対応などについて、まだ発表していない。