八王子南口駅前の飲食店街「~肴(さかな)とおかずの銘店街~ 八王子ロマン地下」(八王子市子安町4)で12月8日、オープン2周年を記念したイベントが行われ、都内を中心に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」が流しを行うなどして盛り上げた。
当日は2周年を記念した抽選会を入り口で行うなどイベントを開催。館内は人がすれ違うのが難しいほど大勢の客でにぎわった。八王子駅から南口に向かって伸びるペデストリアンデッキにはオリジナルキャラクター「はっちか君」も登場し人気を集めた。
21時過ぎには、日頃から「ロマン地下」で流しを行っているフラチナリズムが各店を訪問。市内のケーブルテレビ局「JCNテレメディア」(旭町)開局25周年を祝うために作られた「幸せのキセキ」や乾杯ソング「KAN&PAI」などのオリジナル曲に加え、客のリクエストに応えて歌を披露していった。
昨冬から流しを始めたというフラチナリズム。「ふざければふざけるほどに喜んでくれる」とボーカルとエンターテーナーを務めるモリナオフミさん。この日はベースのタケウチカズヒロさんが館内の浜焼き店「みなとや」で勤務中のため、歌に合わせてキッチンから登場するなどしたが、その度に客に拍手で迎え入れられるなどして盛り上がった。最近ではフラチナリズム目当てで「ロマン地下」を訪れる客もいるほどの人気。モリさんは「エンターテインメントで笑顔にしていくのがテーマ」としたうえで、「居酒屋、飲食店など、いろいろなところで流しができるようになれば」と期待を寄せる。
今回の2周年について、「八王子にこのような横丁のようなものがあるのはいいこと」と各店を代表して魚介バル「バラクヤ」の小野さん。「日々やるだけだが、いい2年間が過ごせた」とも。流しで「ロマン地下」を支えるフラチナリズムにも、「ここまで盛り上げてもらっているので、本当に頑張ってほしい」とエールを送る。
商業ビルの地下1階を飲食店街として改装し、2011年12月にオープンした「ロマン地下」。「昼はデパ地下、夜は飲食店街」をコンセプトに据え、内装も昭和30年代の街並みを再現するなど趣向を凝らす。約180坪の空間を「ハッピーロード」「チキンロード」「ムーンロード」に分け、現在は21店舗が展開。