都内を中心に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」は12月27日、「八王子ロマン地下」(八王子市子安町4)で行った年内最後の流しの場で、目標としていた年内のシングル1000枚販売達成と八王子での共同生活の続行を発表した。
ボーカルとエンターテーナーを務めるモリナオフミさん、ギターの田村優太さん、ベースのタケウチカズヒロさん、ドラムの都築聡二さんの4人から成る「フラチナリズム」。10月27日に市内のケーブルテレビ局「JCNテレメディア」(旭町)の開局25周年を祝う記念ソング「幸せのキセキ」や乾杯ソング「KAN&PAI」を納めたシングルを発表。年末までに1000枚売らなければ、メンバー全員坊主になるというハードな目標を課し、2カ月にわたって活動を行ってきた。
条件を過酷なものにしたことについて、「リリースして思い出にするだけではだめ。結果を残さないと生きていけない」とモリさん。「数字がないと生きていけない世界」とも。JCN各局で放送されているバラエティー番組「逸品刑事」担当ディレクターの発案で、年末までの間はメンバー全員、八王子市内で共同生活も実施。アルバイトなど多忙な日々を送る中、7日・17日・27日には「ロマン地下」で流しを行い、手売りでCDを販売するなど販売枚数を積み重ねてきた。
27日には残り7枚となった在庫を持ち込んで流しをスタート。最後の1枚を売り切って目標だった1000枚にたどり着いた。「この到達点に来て、自分たちが本当に成し遂げたかった事、伝えたかった事が何なのかにも、やっと気づけた」とモリさん。「関係者の皆さま、応援してくださった方々に感謝の意を表して、お礼を申し上げたい」
当日は流しに合わせて、番組企画として始まった共同生活を自主的に続けることも発表。現在の住居は契約期間満了のため引き払わなければならないが、市内で引っ越しをしたうえであらためて共同生活を始めるという。
流しやライブなど、さまざま活動を行ってきたこの2カ月。「八王子の皆さまをはじめ、いろいろな方々に支えられてきて成し遂げられた」とモリさん。「今後は自主的に八王子共同生活を続け、街の皆さんに元気のあふれる生活を提供できたら。皆さまともっと密着できるように活動していこうと思っているので、街で見かけた際には、ぜひ声を掛けてほしい」とも。