ネット通販事業などを手掛けるムラウチドットコム(八王子市北野町)が立ち上げたブログサービス「muragon(ムラゴン)」が1月11日、オープン3カ月を迎えた。
昨年10月にスタートした同サービス。ブログのポータルサイト「にほんブログ村」も展開する同社が企画・開発・運営するもので、「ブログは素晴らしいものなので、集めるだけでなく作ってもらうサービスもやってみようと思った」と同社の村内伸弘社長。「muragon」の名称は、世の中や社会を意味する「ムラ」と、世界(グローバル)と地域(ローカル)を組み合わせた言葉「グローカル」、開かれたサービスを意味する「オープン」、そして、「ナイス」のそれぞれの頭文字を組み合わせたものだという。
「市井の人々の喜怒哀楽や思い、考え、暮らし、人類の望んでいることをサービスに落とし込み、このサービスを世界に広げていきたい」という言葉をコンセプトに掲げ、プログラマーなど数人のスタッフが集まり、1年弱の期間をかけて開発。ユーザー名とメールアドレス、パスワードを決めるだけでブログを作成できるよう登録画面をシンプルにするなど、「後発ということもあり、いろいろなサービスを見ながら試行錯誤していった」という。「これまでのサービスでは不満や実現できていない面などがあるので、『ブログの再発明』ができれば」とも。
利用者はまだ少ないが、「世界中の全言語、全国家に対応したサービスにしたい」と目標は高く掲げる。「日本でトップシェアを取らなくても良い」と村内さん。「利益のためにサイトを立ち上げたというよりは、この星に生まれた人が喜んだり、思いを感じてもらえたりするようなものを作りたい」としたうえで、「八王子から人類に貢献したいという理念を共有できる人がいたら、ぜひ開発にも参加してほしい」とも。本業が好調なこともあり、「新たな事業に取り組みやすい今はチャレンジのチャンス。自社の開発力をつける時間として、焦らずにいいものを作っていきたい」と今後の「muragon」に期待を込める。
ブログは誰でも作成でき、利用は無料。