都内を中心に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」は現在、地元のケーブルテレビ局で放送される自身の特別番組に向け、八王子市内の店などを巡ってCMの制作を進めている。
ボーカルとエンターテーナーを務めるモリナオフミさん、ギターの田村優太さん、ベースのタケウチカズヒロさん、ドラムの都築聡二さんの4人から成る「フラチナリズム」。「八王子ロマン地下」(八王子市子安町4)での流しの活動に加え、昨秋、市内のケーブルテレビ局「JCNテレメディア」(旭町)の開局25周年を祝う記念ソング「幸せのキセキ」を収めたシングルを発表した際には、年末までに1000枚を売るために市内で共同生活を行い、部屋の模様をユーストリームで24時間配信するなど、その行動が大きな話題を呼んでいる。
今回は、「八王子への俺達なりの“音(おん)返し”」と題して、世話になっているという八王子への恩返しをテーマに企画。CMは、シングル1000枚販売達成の褒美としてもらった「JCNテレメディア」での2時間特番の中で放送するため、メンバー自ら店を巡り、取材・撮影を行って制作。八王子の「8」と、四国88カ所にかけて88カ所のCMを制作することを目標に据えている。「八王子とフラチナリズムとの密着感が画面から出るような特番にしたい」とモリさん。
2月中旬からホームページやフェイスブックなどを通じて、紹介する店などの募集を始めたところ、既に60店ほどが参加を表明。現在、メンバーは手分けして各所を巡り撮影を進めている。ハワイのコーヒーやフードなどを提供するカフェ「Cafe Ho'inana(カフェ ホイナナ)」(旭町)を紹介するCMの撮影が行われた際には、タケウチさんがウクレレを片手に踊る中、モリさんがビデオカメラを回すという手作り感あふれる撮影となった。
企画には個人での参加も受け付けている。「花嫁募集とかストリートミュージシャンが20秒かけて自分のプロモーションビデオを流すとか、いろいろな風に使ってほしい」とモリさん。「なかなか経験できることではないので、自分たちで考えて、一から作っていけることが楽しい」としたうえで、「皆さんと協力しながら最高の特番が作れれば」と意気込む。
番組は「JCNテレメディアチャンネル」で3月30日に放送される予定。