国土交通省関東地方整備局相武国道事務所は4月4日、圏央道・高尾山側のインターチェンジ「高尾山インターチェンジ」と「相模原愛川インターチェンジ」までの間を6月28日に開通すると発表した。
圏央道については、八王子周辺では「あきる野インターチェンジ」から中央道と連絡する「八王子ジャンクション」までの間が2007年6月に開通。2012年3月には、同ジャンクションと高尾山インターチェンジまでの約2.2キロも開通し大きな話題を呼んだ。
今回開通するのは、同インターチェンジから神奈川県厚木市の「相模原愛川インターチェンジ」までの14.8キロの区間。本線は片側2車線、計4車線。区間の途中にある「相模原インターチェンジ」については、急峻(きゅうしゅん)な谷あいでの工事の際に必要となる工事用道路の設置に向けた地元との協議に時間がかかったため、今回の開通には間に合わず、「本年度中の供用開始を目指している」と中日本高速道路の広報担当者。
今回、同区間が開通することで、関越自動車道の鶴ケ島ジャンクションから八王子ジャンクションを経由して、東名高速道路の海老名ジャンクションまでの間が1本の道路でつながる。「東名高速道路・中央自動車道・関越自動車道が圏央道によって結ばれる」と同事務所。圏央道と並行する国道16号、国道129号などの周辺道路の混雑緩和のほか、「災害時の道路ネットワークの強化、地域活性化の支援などが期待される」とも。
料金については、高尾山インターチェンジ~相模原愛川インターチェンジ間で、軽自動車=510円、普通車=640円、中型車=770円、大型車=1,050円、特大車=1,760円。既に開通しているほかの圏央道の区間と同様に、ETC利用の場合は深夜割引などを適用する。具体的な開通時刻や開通式など式典などについては今後発表の予定。
都心から40~60キロ圏内にある各市町村を結ぶ圏央道。正式名称は「国道468号首都圏中央連絡自動車道」で、総延長は約300キロ。このうち、現在までに約170キロが開通している。