高尾登山鉄道(八王子市高尾町)は4月11日、ケーブルカーの心臓部に当たる巻き上げ機などの更新を終えたことを受け、65日ぶりに運行を再開する。
2月5日から工事のため運休を続けてきた同ケーブルカー。今回は45年ぶりに山上に置かれ、ケーブルカーを引っぱり上げる巻き上げ機などを交換。車両に結びつける鋼索(ケーブル)や電気設備なども一新した。
工事終了を受け、始発となる同日8時から運行を再開。以降、15分間隔で運行する。運行再開を受け、高尾山の麓にある清滝駅で記念乗車券も販売。通常の切符よりも大きい、しおりサイズとなっており、「原動・制御設備完成」の文言が入れられているほか、今回新しくなった巻き上げ機や運転制御盤の姿がデザインされている。販売について、「券売機では扱わず窓口での対応となる」と同社担当者。販売枚数は1万枚。往復切符で、価格は930円。
高尾山ケーブルカーは1927(昭和2)年に開業。清滝駅と高尾山の中腹にある高尾山駅の間を結ぶ。総延長は約1キロで、「あおば」「もみじ」の2台を使って両駅間を約6分で行き来する。運賃は、大人片道=480円、子ども片道=240円。往復は、大人=930円、子ども=460円。