「八王子まつり」開催迫る-100年ぶり一本柱人形山車の復元も話題に

昨年の「八王子まつり」の様子

昨年の「八王子まつり」の様子

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 多摩地区最大の山車(だし)まつり「八王子まつり」が8月1日から3日間の日程で行われる。

100年ぶりに建造当時に姿となった南町の山車

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 甲州街道(国道20号)をメーン会場に山車やみこし、民謡流しやパレードなど約1万7000人、約680団体が参加する同祭。毎年8月の第1金曜から3日間の日程で実施されており、近年では観客数が人口を上回るほどの大きなイベントに成長。昨年は約76万人もの観客が訪れた。

 今年一番の話題は、南町の八王子型一本柱人形山車の復元。1906(明治39)年に建造され、その後、戦災で消失し2006年に復元された山車人形が今回、100年ぶりに建造当時の一本柱人形としてよみがえった。

 3日には八王子エルシィ前(八王子市八日町)で、山車の中央に人形を立ち上げる「南町山車立ち上げ」と題したイベントが行われる予定。実行委員会事務局担当者は「組み上げるだけでも大変なものなので、ぜひ見てもらえれば」と話す。イベントは15時から。

 初日の1日には八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)で、「子ども音頭の集い」(13時~)や氷彫刻を作る全国の料理人による「氷の彫刻展」(15時20分~)、八王子芸妓が踊りを披露する「宵闇(よいやみ)の舞」(18時30分~)などを開催。

 2日は、甲州街道沿い20カ所で一斉に太鼓を演奏する「関東太鼓大合戦」(14時~)、八王子のローカル曲「八王子音頭」や「太陽おどり」などをバックに歩きながら踊る「民謡流し」(16時~)、10数台の山車が甲州街道に繰り出して巡行する「山車巡行・神輿渡御」(18時~)が行われ祭りの夜を彩る。

 最終日の3日は、重さ4トンと関東屈指を誇り、八王子の西半分を鎮守する多賀神社(元本郷町4)の宮みこし「千貫みこし」を約1600人が担ぎ上げるほか、東の総鎮守・八幡八雲神社(元横山町2)の宮みこしも登場。多賀神社を中心とした「上地区」と八幡八雲神社を中心とした「下地区」に分かれて山車が練り歩き、すれ違ったり寄せ合う「ぶっつけ」も行われる。

 期間中は甲州街道沿いに約250の露店が並び連日にぎわうほか、街中を巡って朱印を集める「山車會所めぐり」やオリジナルグッズの販売なども実施。八王子の中心市街地は3日間、祭り一色に染まる。

 イベントは各日12時から。

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