自動車部品や雑貨などの輸入・販売などを行っているATPC Japan(八王子市川口町)は7月下旬から、ひも靴を留め具などを使わず着脱が容易なスリッポンスタイルに変えるアメリカ発のアイテム「LACE ANCHOR(レースアンカー) 2.0」を同商品の日本総代理店として販売している。
特殊プラスチックでできた留め具を使って靴と靴ひもを固定、余分な靴ひもを切り落とし、結び目もなくすことができる同アイテム。留め具は幅=約1.7センチ、高さ=約1センチほどで、片足のひもを2つの留め具で固定。5分ほどの作業で装着でき、アウトドアをはじめとしたスポーツで利用しても、ひもがほどけることはないという。
さまざまなひもの結び方ができるようになるのが特徴で、ホームページでは2本の靴ひもを使って格子状のパターンを組んだものなど、さまざまなカスタマイズ方法も紹介。「靴ひもは今まで結ぶだけだったが、小粋な遊び方ができるようになる」とATPC Japan事業統括本部長兼CFOの大野さん。
同アイテムは、米・ワシントン州のチャールズ・ハリスさんが発明し、クラウドファンディングサイト「キックスターター」で資金を集めて製品化にこぎつけたもの。これをホームページで見かけたことから、輸入に向けた交渉を始めたという。
「弊社の社長が靴ひもを結ぶのがしんどいと思っていたようで、そこに合ったよう」と大野さん。「マーケティング調査をやってみたところ、1割くらいの人が靴ひもがわずらわしいと思っていた」。今回の、この1割のゾーンをターゲットとしており、「客の好みに合わせて、ニッチなニーズが満たせれば」と話す。
現在はアマゾンで販売しているが、雑貨店などへの販路の拡大も見込む。「ひも靴に問題を抱えている方にはぜひ」と大野さん。
1パックには8ピース、2足分を同梱(どうこん)する。希望小売り価格は1,280円。