バスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指す「東京八王子トレインズ」が9月22日、男子バスケットボールの国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に2015年度から加盟すると発表した。
2012年春のチーム立ち上げ以来、八王子をホームにプロとしての活動を目指してきた同チーム。選手たちは本業の傍ら練習にいそしみ、昨春に行われた八王子市民体育大会では優勝、その後、都民体育大会にも出場するなど結果を残しつつある。
チームは今年5月にNBDLへの加盟を申請。今期唯一の参入表明チームとして、3カ月という短い期間で、スポンサーや地元からの支援集めに奔走。市民2万208人からの設立を求める署名など後押しもあり、今月18日に行われたNBDLの総会で加盟が正式に承認された。
NBDLへの加盟を受け、今月24日には同チームGMの和田さんらが八王子市役所で石森孝志市長を表敬訪問した。「八王子はバスケの競技人口が多い。もっと話題になってもよいと思っていた」と石森市長。小学生から大学生まで全てのカテゴリーで全国制覇を成し遂げている街でもあることから、「優秀な選手が集まりやすくなるのでは」と今後に期待を見せると、「『バスケットの街八王子』というところを街の価値にプラスしてチーム運営ができたら」と和田さん。チーム名に「八王子」の名を背負った初のプロチームということもあり、「さらに上を目指してトップリーグのNBLに行くことも考えている」と更なる目標も隠さない。
加盟が認められたことに「率直にうれしい」と和田さん。「プロ選手になりたいという夢がずっとあって、だったら自分で、生まれ育った八王子でチームを作りたいと思った。最後は意地だった」。今後は「日本代表の選手が育つ街にしたい」と夢を大きく持ちながら、「まだ市民の皆さんに知っていただかなければいけない。街に出ていろいろと活動していきたい」と意気込む。
チームは来秋開幕予定の2015-2016シーズンから公式戦に参戦し、現在NBDLに加盟している9チームとともに約40試合を戦っていく予定。
NBDLは、「ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)」の下部リーグとして、2013年にスタート。トップリーグへの参入を目指す選手やチームの成長を目的に運営されており、現在は「パスラボ山形ワイヴァンズ」「大塚商会アルファーズ」「東京海上日動ビッグブルー」「東京エクセレンス」「アースフレンズ東京Z」「アイシン・エィ・アレイオンズ安城」「豊田合成スコーピオンズ」「豊田通商ファイティングイーグルス名古屋」「レノヴァ鹿児島」の9チームが加盟している。