京王線・高尾山口駅の近くに2015年8月にも観光まちづくり拠点「高尾599ミュージアム」(八王子市高尾町)がオープンする。
八王子市が高尾地域の観光まちづくりの拠点として位置づける同施設。旧東京都高尾自然科学博物館の跡地を利用して新たに整備するもので、市では2005年に東京都から土地と収蔵品の移管を受けたことを受けて、「高尾の里拠点施設整備あり方検討会」を立ち上げて検討を進めていた。
計画では敷地面積約4366平方メートルの中に収蔵品を展示するスペースや休憩施設、交流施設を設けた2階建ての建物を設けることにしており、「具体的な展示内容などについては今、策定しているところ」と市観光課の担当者。名称については、高尾山の標高である599メートルと博物館機能のそれぞれにちなんで名付けたという。
市では11月28日から始まった市議会定例会に来夏の開館に向けて必要となる「高尾599ミュージアム条例」を上程しており、今後は指定管理者の募集なども進めていく方針。「本拠点施設を核に、地元や観光関係者と協力しながら高尾山の魅力を国内外に発信していくとともに、さらなる集客につなげていく」と話す。
開館時間は8時~17時(12~3月は16時まで)を予定。無料。