八王子経済新聞の2015年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、旧ファミリーマート八王子旭町店が突然半額セールを始めたことを伝える記事だった。
1位記事となった半額セールは当初、全品3割引きを掲げて1月13日からスタートしたもの。理由が明かされなかったこともあり、ツイッターには「謎の半額セールに出くわした」「商品全品半額ってやばい」(以上、原文ママ)などの書き込みが寄せられるなど話題に。
記事公開後は、ヤフーニュース「地域」カテゴリのアクセスランキングと「フェイスブック話題ランキング」でそれぞれ1位となったほか、フェイスブックのシェアが6200件余り、コメントが300件を超えるなど注目を集めた。同店はその後、1月16日に突如閉店。そのことを知らせる記事も今回、5位にランクインした。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位は以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 八王子のファミリーマートが突如半額セール-ネット騒然、「オーナーの意向」と店長(1/14)
2. ダイエー八王子店、44年の歴史に幕-閉店後は建て替えへ(2/15)
3. 京王電鉄が中期経営計画発表 有料座席列車の導入検討へ(5/8)
4. 京王線・高尾山口駅舎がリニューアル 隈研吾さんがデザイン(4/28)
5. ファミリーマート八王子旭町店が突如閉店-直前に半額セール行い話題に(1/19)
6. 中央線快速電車にグリーン車導入へ-2020年のサービス開始目指す(2/4)
7. 八王子・北野市場で「ラーメン選手権」 地元店ら9店が集まり競う(4/22)
8. 八王子、「住みたい街ランキング」で3年連続全てランク外-市は街の売り込み目指す(3/12)
9. 八王子のダイニングキッチン「メリメロ」12年の歴史に幕-閉店惜しみ12時間耐久飲み会も(1/13)
10. 「八王子ナポリタン」が即席麺に-全国のスーパーマーケット「イオン」で販売(3/17)
2位には、1970(昭和45)年の開業以来、44年にわたって営業を続けてきたダイエー八王子店(横山町)が閉店したことを紹介する記事。地域で親しまれた店ということもあり、記事を紹介するリツイートの数は550件を超え、「寂しい」「学生時代はお世話になった」など名残を惜しむコメントが数多く寄せられた。
今期も交通関係の話題が数多く登場。京王電鉄が有料座席列車の導入に向けた検討を始めることを知らせる記事が3位、京王高尾線・高尾山口駅の駅舎リニューアル完了を知らせる記事が4位、6位に、JR東日本が2020年にも中央線快速電車にグリーン車サービスを導入することを紹介する記事がそれぞれランクインし、多摩地区の交通の要衝として発展してきた八王子ならではの結果となった。
8位には、八王子が「住みたい街」「今後、地価が値上がりしそうと思う街」「今払える予算内で住みたい街」「穴場だと思う街」「住みたい行政市区」の全てで、3年連続ランク外となったことを紹介した、リクルート住まいカンパニー(千代田区)がまとめた「みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」の話題がランクイン。市も6月に入って、大学生や、20代~30代の若年層を対象とした「シティプロモーション基本方針」を発表するなど動き出しており、今後、同ランキングがどのように変化していくか注目される。
下半期は、8月に京王線・高尾山口駅の近くに観光まちづくり拠点「高尾599ミュージアム」がオープンするほか、今秋には同駅前に日帰り温浴施設のオープンも控えており、高尾山周辺が話題を呼びそうだ。