NHK「八王子発ドラマ」撮影を前に意気込み語る 主演の早見あかりさんら

「八王子発ドラマ 東京ウエストサイド物語」に出演する早見あかりさん(右)と羽田美智子さん(左)

「八王子発ドラマ 東京ウエストサイド物語」に出演する早見あかりさん(右)と羽田美智子さん(左)

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 八王子駅からほど近い料亭「すず香」(八王子市中町)に7月13日、今秋の放送を目指す八王子を舞台にしたドラマ「八王子発ドラマ 東京ウエストサイド物語」に主演する女優の早見あかりさんらが集まった。

置き屋「ゆき乃恵」のめぐみさんもおかみとして出演

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 今秋以降、NHK BSプレミアムで放送予定の同ドラマ。「アナウンサーになりたい」という子どものころの夢はすっかり封印し、就職活動を行うも、どの企業からも内定をもらえないという大学4年生・高山峰子と、突然、主婦卒業を宣言し、「昔から憧れていた芸者になる」と唄や踊り、三味線などの稽古を始める母・晴江ら高山家を中心としたコメディー。

 今回は主人公・高山峰子を演じる早見あかりさんと母・晴江を演じる羽田美智子さん、作品では置き屋「はち乃喜」のおかみを演じる「ゆき乃恵」(中町)のめぐみさんが登場。今月23日から始まる撮影を前に意気込みなどを語った。

 「オール八王子ロケということで、八王子の方にたくさん協力していただいての撮影になると思う」と早見さん。「八王子の方が喜ぶような、そして、八王子でない方が見た時には、八王子ってこんなすてきなところがあるんだと気付いてもらえるような作品を作れたら」。役柄に関しては、「私自身に似ている」としたうえで、実際に周囲の友人が大学3年生で就職活動を始める時期に当たることから、「ちょうどタイムリー。気持ちを作らなければと難しく考えるよりも普通にやればいいんじゃないかなと。気張ることなく普通に演じたい」と話す。「ドラマや映画で八王子にロケに来ることがすごく多くて、それってすてきな場所があるからこそロケの場所に選ばれるんだと思う。ずっと八王子での撮影になるので、合間の時間にいろんなところを散策したい」と期待も膨らませる。

 50歳にして主婦業を辞め、芸者への転身を図る春江を演じる羽田さんも今回の役は自分に近いところがあるという。「最初に台本を頂いた時に面白いと思った。人生は自分の夢に向かって生きていくものだから、こうじゃなきゃいけないというものでもないというのは常々あったので、それがこのドラマで言えるかな」とも。「(中町の黒塀を通った時に)異空間に紛れ込んだような、八王子にこんなところがあるのかといい刺激を受けた。その感覚がドラマ全般に流れてくると思う。風情と文化が残っている街ということを、春江を通じて描きたいし、一人の人間を責任をもって育てて、社会に立たせる役目を担う母として、家族のつながりを八王子という舞台を借りて描けたら」

 「ゆき乃恵」のめぐみさんは今回、羽田さんの所作指導も担当。「(羽田さんが)すてきなドラマを作りましょうとおっしゃってくださって、すごくうれしかった。一生懸命、踊りとか都々逸(どどいつ)など座敷で披露される内容について稽古をしてくださっているので、お役に立てれば。自分としてもすごく楽しみ」と期待をあらわにする。

 「今回は東京からの第1弾ということで、八王子を舞台にとっても笑えながら最後ホロッと泣ける、心あたたまるハードウオーミングなコメディーをお送りしたい」と制作統括の菓子浩チーフプロデューサー。「八王子を取材させていただくと街の方はとてもすてき。ベッドタウンで新しい住民がいる一方、伝統も息づいており、両面が混在しているのが魅力的な街。八王子まつりがクライマックスになるドラマなので、市民の方々にもたくさんご参加いただく。これから地元の方と一緒になって物語を作っていきたい」と意気込む。

 作品には、父・謹一を俳優の羽場裕一さん、部屋にこもってフィギュア作りに熱中しているという兄・学は俳優の内野謙太さんが、それぞれ演じるほか、北國三郎太役として、歌手で八王子観光大使でもある北島三郎さん、峰子の同級生で八王子を愛するあまりに芸者の道へと進んだ梅千代役として、女優の趣里さんらも出演。撮影は8月上旬にかけて行われる予定。

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