八王子市在住の地元有志が現在、多摩地区最大の山車(だし)祭り「八王子まつり」の開催に合わせ、スマホの位置情報機能を使ったゲーム「Ingress(イングレス)」を使った「八王子まつり山車巡りミッション」の準備を進めている。
スマホのGPS機能を使い、実在の施設が目標に設定された「ポータル」に出向き、その場所を「ハック」し陣地を広げていく同ゲーム。今回は指定したポータルを獲得するなど特定の条件をクリアすることでバッジを集める「ミッション」機能を使った内容となっている。
ミッションは山車を保有する町会などを巡り、周辺に設定されているポータルをハックすることで達成。多賀神社を中心とした「上地区」、八幡八雲神社を中心とした「下地区」の合わせて19町会と多賀神社、八幡八雲神社、八王子駅、西八王子駅の合わせて24のミッションを設定しており、各町会を巡った際にはその町会の山車の写真をデザインしたバッジを得ることができる。
祭りを運営する「八王子まつり実行委員会」の協力を得て山車の写真を紹介するなど、7月下旬から準備を進めてきた。「八王子に住んでいながら、こんな所にこんなものがあるんだと再発見できるのがイングレスというゲーム。街の活性化という意味も含めて、今まで歩いたことがないところを歩いていただきたいと企画した。目的があれば歩いてもらえると思うので、街並みを見ながら楽しんでほしい」と担当者。
各ミッションを達成するためには同じ町を何度か巡らなければならないなど、クリアのハードルは高い。「本来は順を追って町を行けるようにしたかったが、山車を見栄え良く並べたかったために、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと大変なものになってしまった」と担当者。「ミッション間の移動が結構あり、自転車で回った時でも汗だくで着替えないとしょうがない状態になった。知人は全て回るのに7時間くらいかかった」とも。
各町会の山車は基本的には祭りの3日間しか見ることができないため、「この地区にはこういう山車があるんだということを知ってもらえれば。祭りを見がてら八王子から西八王子の間を右往左往してもらいたい」と呼び掛ける。
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