八王子市役所北交差点から徒歩3分ほどの場所に7月30日、北欧のビンテージ家具をメーンに扱う専門店「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE」(八王子市中野上町5)がオープンした。
家具や雑貨の輸入販売を行っている同店。これまで小平市に店を構えていたが、規模を大幅に拡張して八王子に移転した。
建物はもともと倉庫だったもので、2階建ての84坪。1階はギャラリー兼修理工房として利用している。2階は在庫スペースにしているほか、週末には洋菓子を扱う「御菓子屋うえだ」が簡易喫茶店を展開している。
「それなりに値段がするものなので、じっくり考えてもらえるようくつろげるスペースを設けている。家具を見ながら、お茶を楽しんでほしい」と店主の岡本道雄さん。
扱っているのは、1950(昭和25)年代のビンテージ家具。在庫量に合わせて年に2回ほど行う買い付けでは、一度に150本もの家具を仕入れており、年代物であることから修理工房で手を入れた上で店頭に並べている。「工程や店の姿勢を気にするお客さまも多い。工房はガラス張りのスペースにし見学できるようにすることで、安心して買っていただけるようにしている」と岡本さん。現在は週末を中心ににぎわっており、「都会の喧騒(けんそう)を離れて、ゆったりとビンテージ家具に集中して過ごせるのでは」とも。
20年以上ビンテージ家具の世界で働いているという岡本さん。今回、知人の意見も参考にしながら移転を決めたという。「前の店は広さが4分の1。移転を考えている中で、『八王子もいいよ』と進められたので見てみたら自分のイメージに合う倉庫が見つかった。立地的には駅から離れているが、こういった倉庫はなかなかないので、ここにしようと思った。偶然が重なった感じ」と話す。
オープン直後ということもあり、今後は店舗の知名度を上げていくため、さまざまな活動していくという。「まずは八王子の皆さんに知ってもらいたい。家具は一生使うものなので余裕を見て探してほしいし、自分がどういった家具が欲しいか相談してほしい」と岡本さん。店内のスペースを活用して、アート作品の展示などクリエーターとのコラボも見込んでおり、「八王子で活躍している人に利用してもらえる場所になれば。クリエーティブな活動をやっている人には興味を持ってもらえると思う。誰かの役に立てれば」と意気込む。
営業時間は11時~19時。火曜・水曜定休。