八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)で開かれるイベント「8はちアソビ」に合わせ、映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー首都決戦」に登場する実物大「98式AVイングラム」を市内の公園でデッキアップしようと、有志がクラウドファンディングを始めた。
漫画やアニメ、フィギュア、カードゲーム、ご当地アイドルなど八王子のサブカルチャーが一堂に集まる同イベント。今年は11月7日・8日間の2日間にわたって行われる予定で、地元のサブカル系ショップだけでなく、商店街、団体などが協力し盛り上げる。
劇中では「篠原重工八王子工場」で製造されたこととなっている「98式AVイングラム」。これを受けて誕生の地である八王子で映画の撮影のために作られた実物大モデルのデッキアップをしようと企画。開催期間中、1日4回ほどデッキアップを行うことにしているほか、地元の映画館「ニュー八王子シネマ」(横山町)での同作品のディレクターズカット版の上映やグッズ販売ブースなどの展開も予定している。
「八王子にはゆかりがあるし、街中のにぎわいを創出もできれば」と企画に携わり「フルコンプ 八王子店」(横山町)を経営するインスパイア(横山町)の梅本政日児(まさひこ)社長。クラウドファンディングを企画したのは経費を賄うことに加え、「ファンの方や参加者とイベントを作っていければという思いから」だという。「つながりを作るための一つの手段として考えた。幸い思ったよりも支援を頂けており、クラウドファンディングを始めたことによって、イベント自体を知っていただけているのもうれしい」と話す。
目標額は40万円で、888円コースから1万8,888円コースまでを用意したところ、最も高い1万8,888円コースは定員に達するほど人気に。設定上、「篠原重工」が今年で創立70周年に迎えることから、「八王子は織物の街ということもあるので、記念品としてよく作られるであろう手拭いを用意した」と参加者に進呈するグッズにもこだわりを見せる。「気軽に応援していただけるよう、いろいろなプランを用意しているので、ぜひ協力していただければ」と呼び掛ける。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて参加者を募っている。締め切りは11月6日。