八王子市夕やけ小やけふれあいの里(八王子市上恩方町、TEL 042-652-3072)で1月17日、地域の伝承行事を模した「どんど焼き」が行われる。会場は園内「星ふる広場」。
小正月に合わせて全国各地で行われる「どんど焼き(どんどん焼き)」。正月の門松や書き初めで書いた習字、お札、祈願が達成された「だるま」などを持ち寄り、火をつけてたき上げる。
同園がある恩方地区では、竹や縄で作った「賽の神(セエノカミ)」に正月飾りなどをまとめて火をつけ、その火で「メーダマ」と呼ばれる団子を焼く、市指定無形民俗文化財の伝承行事「上案下(かみあんげ)のセエノカミ」がある。同園ではこの行事を再現し、2000年から毎年実施。毎年1000人を超える来場者が集まり、今回で16回目を迎える。
当日は高さ15メートルにもなる「セエノカミ」を会場に設置。火をつけた後は「まゆだま」と呼ばれる団子を来場客に焼いてもらう。「クレーンで測ったら、今年の『セエノカミ』は2600キロにもなった。これほどの規模のどんど焼きはほかにはないと思う」と同園担当者。「まゆだま」は食べると風邪をひかないとされており、無病息災を祈るものとして、今年は700~800本の「まゆだま」を用意するという。
今年でオープン20周年を迎える同園。宿泊施設やキャンプ場を備えるレクリエーション施設で、西東京バス(明神町3)から寄贈された都内最後のボンネットバス「夕やけ小やけ」号や同所の近くに生家がある童謡「夕焼小焼」の作詞家・中村雨紅に関する資料なども展示されており、12月19日には来場者数が200万人を超えるなど市民に親しまれている。「新年度以降、20周年イベントを行っていければと考えているので、楽しみにしていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~12時。入場料は、大人=200円、中学生以下=100円(4歳以下は無料)。