石森孝志八王子市長が1月25日、記者会見を行い、2016年度から市単独で次世代型路面電車システム(ライト・レール・トランジット、LRT)の整備に向けた検討をしていくことを明らかにした。
選挙後初登庁となった同日、石森市長が記者会見で明らかにした話によると、市ではこれまで多摩センターからJR八王子駅南口までの間を結ぶ多摩モノレール「八王子ルート」の整備に向けて、都や国に働きかけを行ってきたが実現には時間がかかると判断。モノレールの高架軌道の整備に向けて確保を進めている用地を利用し、LRTに必要なレールなどの設置が可能として、モノレール整備への要望を都や国に提案しながら、市単独でLRT整備に向けた検討を始めることにしたという。
同計画について、ネット上では「画期的」「八王子市電の復活?」「多摩ニュータウンの高齢化を考えるとなにかしら整備が必要」といった前向きに捉える声が上がったほか、「駅周辺をもっと魅力ある街にしないと」「費用負担の大きいLRTでなければだめなのか」「多摩センターから八王子に行く用事がない」といった意見や、「路線バスの利便性向上で済ませたほうがいい」(以上、原文ママ)という意見も見られた。
今回の市長の会見発言について、市広報課は「市長が記者の質問に答えて考えを明らかにしたもので、市として決まったものがあるわけではない」と説明している。