道の駅「八王子滝山」(八王子市滝山町1)で2月26日~28日、東京農業大学の学生やOBが集まり、手作り商品などを販売する「農大マルシェ in 八王子」が行われる。
農家と加工業者、コンテンツ制作者の間をつなぎ、さまざまな事業を行っている、「みんなの農業」(三鷹市)が今回初めて行う同イベント。同大発の学生ベンチャー「メルカード東京農大」や耕作放棄地を再生した「過疎地域活性化プロジェクト」、1986(昭和61)年生まれの同大出身者による会「農大ハチロク世代」に参加する経営者らが一堂に集い物販などを行う。
当日は南米ペルー原産の果実「カムカム」を材料として、栽培や加工などを現地で行うことで貧困・雇用などの社会問題の解決に結びつけようと生み出されたドリンクや、市場に出回っているものはほぼ輸入品のため国産のものは珍しいというザーサイを使った浅漬けなどを販売する。
国産ザーサイについては「100%近く中国から輸入しており、ザーサイを作っている農家がいないため皆さんご存じない」と、みんなの農業の秋丸剛志さん。「輸入品は1年近くたった古漬け。ごま油やラー油などもあり、ザーサイそのものの味が損なわれてしまうが、国産のものは浅漬けや新漬けにできるので、本来の味を味わえる」とした上で、「今回の催しに出すくらいしか在庫がないため、向こう半年くらいは手に入らないのではないか」とも。
26日・27日は11時30分から同大の学生が集まり、大根を持って応援歌に合わせて歌い踊る「大根踊り」の披露も。「農大というと名物の『収穫祭』でのお祭り騒ぎが有名だが、多摩の方はなかなかキャンパスまで行く機会もないと思うので、その多摩版をやってみようということになった。多摩地区の皆さまに楽しんでいただけるよう、さまざまな商品をPRしたい」と意気込む。
開催時間は9時~17時。