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八王子発アルミ削り出しIDカード入れ クラウドファンディングで呼び掛け

クラウドファンディングを通して販売している「ID CARD HOLDER」

クラウドファンディングを通して販売している「ID CARD HOLDER」

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 精密微細加工などを行うナラハラオートテクニカル(八王子市楢原町)が2月18日、クラウドファンディングを使ってアルミ削り出し部品を使い、社員証や名刺などを首からぶら下げることができる「ID CARD HOLDER」の販売を始めた。

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 同社ブランド「『NA』design」の第2弾として送り出す同製品。アルマイト加工を施したアルミ削り出しのストラップホールとプラスチック製の透明ケースを組み合わせたもので、社員証や名刺、ICカードなどを首から下げることができる。サイズは横=12.2センチ、縦=8.5センチ(ケース部分は横=11センチ、縦=7.3センチ)。

 本業の傍ら、カーボン素材やプリント基板を採用したiPhone向けオリジナルケースなどのオリジナル商品を手掛ける同社。「『NA』design」としては、昨秋発表した炭素繊維であるCFRPとアルミ切削部品で構成する名刺入れ「CFRP CARD CASE」以来となる。

 カードホルダーについては10カ月ほど前から設計を進めていたが、「もともとのデザインではカーボンを使っていたので、ICチップなどと電波干渉を起こってしまうし、価格も2万円を超えてしまうということがわかったのでデザインし直した。どうしたら安くて格好良いものができるかで行ったり来たりした」と開発を手掛けた同社の阪本滋さん。

 通常、カードホルダーのストラップホールは中央部に設けてあることが多いが、あえて角に設けることで「社員証が斜めになってもいいという遊び心を出した」。社員証などのカードの取り出しやすさも考えたほか、プレス加工でなく、1つずつ手作業で製作していることを表すためアルミの掘削痕をあえて残すなど随所に工夫を凝らしている。「軽く10パターンくらいは図面を引き直し試作を繰り返した」とも。

 クラウドファンディングを利用するのは今回が初めて。フェイスブックのグループを通じて、ものづくり向けのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」に参加することを決めたという。「自社だけだと販売が弱いし、クラウドファンディングを使うことで今後、いい展開につながるかもしれない」。1個=8,640円のコースと、5個=5万8,320円の2つのコースを設定しており、5個セットについては、ストラップホールの色の選択や自社ロゴの彫刻などに対応するという。

 今後は自社通販サイトや小売店での販売も検討していく予定。「『これってあの会社が作っているんだ』というのがわかるものを作っていきたい」としたうえで、「まずはブランドの確立を目指したい」と意気込む。

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