JR東日本は4月7日、今年10月以降、首都圏エリアの各駅に番号を振る「駅ナンバリング」を順次導入すると発表した。
駅ナンバリングは英字や数字を使って駅固有の番号を定めるもので、都内では東京メトロ各線や東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)などで実施。広域八王子圏でも、2013年に京王線で導入されるなど対応が進んでいる。
対象となるのは首都圏エリアのうち電車特定区間(E電)にある276駅。アルファベット2文字から成る路線記号と数字2桁の駅番号の組み合わせで表現。多くの路線が乗り入れる駅では、アルファベット3文字の「スリーレターコード」も割り当てることにしており、東京駅は「TYO」、新宿駅は「SJK」、横浜駅は「YHM」のように表現するという。
広域八王子圏を走る路線では、中央線快速電車・青梅線・五日市線に「JC」、横浜線に「JH」の路線記号が与えられる。高尾駅は「JC 24」と中央線快速電車の1路線のみのため駅ナンバーも1つとなるが、八王子駅の場合は「JC 22」「JH 32」の2つの異なる駅ナンバーが設定される。なお、八王子駅を始点とする八高線は電車特定区間に含まれないことから駅ナンバーが付与されないため注意が必要だ。
同社は駅ナンバリングの導入に合わせて、ホームに設置している駅名標のリニューアルも図ることにしており、これまでの日本語、英語での駅名案内に中国語と韓国語も加えることにしている。
首都圏エリアへの駅ナンバリングの導入について、同社は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、「訪日外国人旅行者の方をはじめ全てのお客さまによりわかりやすく、安心して鉄道をご利用いただくため」と説明する。